その気にさせるが勝ち #13 ページ5
『レポート？』
お風呂から上がった智くんが、タオルで髪を拭きながら私の手元を覗き込む。
「そう〜、締め切りはまだなんだけどね、早めにやりたくて」
『えらいじゃん。懐かしいなー、大学の頃思い出すわ』
智くんと私は同じ大学で、智くんがOBとして大学に来た時に出会った。学部は全然違うけど。
「ん〜〜でも、ちょっと行き詰まってきた…あと少しなんだけど」
頬を机に乗っけて手をぶらぶらさせる。
『じゃあ終わったらなんかしてあげようか？』
「なんか？」
『そ。Aがしたいこと。あ、なんか買うのはナシね』
買うのはナシっていうのが智くんらしい。
でもその提案に、やる気が出てきた。
「がんばる！！」
『がんばれー、俺先寝室行ってるわ』
「え、寝ちゃうの？」
『…いや、寝るかはわかんないけど。ごろごろしてる』
「わかったー」
＿＿1時間後。
「おわっ…た！！！」
軽い足取りで寝室に向かう。
「智くん、おわったよー…寝ちゃったの？」
なんかしてくれるって言ったのに。
ちょっと、甘やかしてもらおうかなって思ってたのに。
せっかく早く終わったのにちょっとむかついて、仕返しに自分からキスをした。
…うん、恥ずかしいな。
「なにやってんだろ。寝よ。」
智くんから離れようとした瞬間に布団に引きずり込まれた。
「おきてたの！？」
『なんかすんのかなーって思ってたらあんなことしてくるから。ねぇ、Aそういう気分だったの？』
「ちが、んっ、ぅ」
言い終わる間もなく唇を重ねられて、深く口付けられる。
『俺はまだ足んない。Aもそうでしょ？』
私の大好きな掠れた声が耳元で響いて、思考がふわふわになる。
智くんが誘ってくるのは、次の日がオフの時だけ。
これはもう、逃げられない。
返事の代わりに、彼の首に腕をまわした。
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るー - 小川くんの小説すっごく嬉しいです！出来たら、小野寺くんのも書いてください！応援してます！ (10月14日 20時) (
レス) @page6 id: 4d20971aa2 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪花(プロフ) - ノアの方舟さん» ogwくん、個人的に一番書きやすくてネタも多く降ってくるんですよね…（笑）マイペースですが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです！♡ (10月13日 23時) (レス) id: 40e1a2b6cf (このIDを非表示/違反報告)
桜雪花(プロフ) - ネオンライトさん» コメントありがとうございます！励みになります☺️ (10月13日 23時) (レス) id: 40e1a2b6cf (このIDを非表示/違反報告)
ノアの方舟(プロフ) - 小川くんの夢小説全然ないんでめっちゃうれしいです！ (10月12日 13時) (レス) id: cebf5680f2 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンライト - すごく良いですね！続編を楽しみにしています♪ (10月11日 11時) (レス) id: 1121998891 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪花 | 作成日時：2023年10月11日 0時
