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―春高まで残り1週間
『だっしゃぁあ！！』
一ノ瀬は尾白のスパイクを綺麗にレシーブする。
『おい！声出てへんぞ！もっと腹から声出せ！』
角「優くん気合入ってんね」
『当たり前や。あと1週間やし』
角「たしかに」
『お前もや。さぼりがちやからそれ直せや』
一ノ瀬はペシっと角名の肩を叩く。
角「暴力だ。骨折れちゃう」
『愛の鞭や。愛の鞭』
角「もっと愛がわかる表現して」
『はぁ？何きしょい事言うてんねん』
侑「お、ついにスナもこっち側に来たか」
角「こっち側？」
侑「優くんに気持ち悪がられる側」
『何言うてんねん』
銀「俺と治はまだやな！」
『お前は生意気枠やで』
銀「はあー！？治は！？」
『治は...かわええ枠やな』
一ノ瀬は治の方をちらりと見た後に銀島に言う。
治はその言葉に嬉しそうに反応して後ろから彼に抱きつく。
角「はい。バグです。距離感おかしいでーす」
『写真は事務所通してくださーい』
侑「サム！おい！離れろや！！」
銀「ははは！優くんちっこいから綺麗に収まってるやん！」
3年生は2年生とわいわいしている一ノ瀬を遠目で見ている。
尾「優のやつ手懐けられてるやん...2年もコントロールうまなったな」
赤「ここ最近ピリピリしとるからな」
大「せやな。ちょっと他の部員もビビってたわ」
北「それは本人もよぉわかってることや」
尾「あ、そうなん？」
北「おん。でも話聞いとると俺らの事ほんまに好きなんやなって思うたわ」
赤「えー！何言うてたん！？」
北「...終わりたないんやって」
3人はぽかんとした表情で北を見ている。
北「せやからいつだって全力だし。後悔もしたないんやって」
尾「そっか」
北「ただ...終わりからいつまでも目を背けるわけにもいかへん」
大「そら、そうやな」
北「今ちょっと葛藤してんねん。あいつ」
赤「それでピリピリしとったん？」
北「多分な...でももう大丈夫やろな」
北の視線の先には笑っている一ノ瀬。
尾「ほんまやな」
北「よし。再開すんで」
北はボトルを置き、「集合」と声掛けをする。
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作者名：みる | 作成日時：2022年12月5日 21時
