【歌い手】チョコ争奪戦？逃げるしかないじゃん！

チョコ11 ページ12

志麻「やーっと見つけたお姫様♡」

『どちらかというと私が見つかりに行ったようなもんだよな…くそ…』


今いるのは中庭の中心。

逃げ回るのも考えたけど、正直この人から逃げられる気がしない。


なぜだか知らんけど。




志麻「なんか色々考え込んでるようやけど、もう大人しく捕まり？」

『え、やだ』

志麻「即答おもろ」



ううー、どうしようどうしようと考えてるうちにじわじわと近づいてくるこいつ。




志麻「なあ、なんでそない逃げるん？

興味無いんやろ？バレンタイン鬼ごっこ」


『確かに、興味が無いとは言ったけど』

志麻「じゃあなんでそんなガチになっとるん？

なら大人しく捕まってくれればええやん」



確かに、志麻…さんの言うことも一理ある。というか正論だし。


でもね



『私は目立ちたくない』


志麻「…へ？」




思ってることをいえばぽかんとした顔で固まる志麻。




志麻「…ぷっ。今更過ぎん！？‪w‪w」


『はい？？』



何を言ってんだこの人、という目でそいつを見つめる。




志麻「目立ちたくないってA、もう噂になってるから意味ないで？」


『はい！？』



どういうこと！？噂って何！？




志麻「俺ら王子(笑)から狙われてるってな。結構前からあったと思うんやけど…知らんかったん？」


『…まあ、恥ずかしながら…』


志麻「ふっ、それはそれでオモロイな」


『…さっきからなんなんです！？別に開示する必要ない情報をペラペラと…随分余裕そうで…！』



志麻「ええ？だってそりゃぁ…」





気づくと背中に冷たい感触。壁だ。



ということは







とん






私の顔の横には腕。そして少し上をむくと志麻のきれーな顔が…






ってまって、もしかして私











志麻「逃げる術がなくなっちゃったうさぎちゃんを

やっと独り占め出来るから、やろ？」


















すごく(めっちゃ)ピンチなのでは

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