４３話 ページ44
・
kn「ゾムお前！飯が冷めるわ!!」
勢いよく扉を開けたのは、会議室でゾムの頭を叩いたあのガタイの良い金髪の男性だった、発した声は大きく耳が痛い
犬歯の様な歯が覗き髪は耳のようにはねて、まるで犬のような人だ
腰に付けられた大きい剣と、赤と黒が特徴的な服は少しブカブカそうだが、しっかりと筋肉がついているのが服越しからでもわかる程
ジーッと見ていた事に気づいたのか、その空色の瞳を私に向けるとビックリしたように後ずさった
『？？？』
口は魚のようにパクパクして、右手で心臓部分の服を強く握りしめ、乾きそうな口を開く
kn「お前誰や!?」
『え？』
突然の発言
あの時結構近くにいたし、机の方からこちらを覗いていたのでてっきり知っているものかと思っていた
tn「シッマ…見てなかったんか？あんな近くにおったのに」
トントンさんの質問にも答えず、その瞳は来た時から私を見つめては顔を真っ赤にし固まってしまっている、
トントンさんみたいな反応だな…
zm「シッマ？」
様子に気がついたゾムがシッマさん？に近づいて肩を叩くと、正気に戻ったシッマさんはゾムの肩をつかみ引き寄せた
そのまま耳元でコソコソ喋っているが、声が大きくこの静かな部屋では内緒話など無意味で、会話内容が丸聞こえである
kn「…っ…ちっ近くにいた時はフード被っとったし、遠くからシャオロンと見てた時はあんま顔見えなかったん」
zm「なるほどなぁ…」
なるほどね、だから誰か分からなかったのか
シッマさんから離れたゾムさんは、私達が聞こえていたにも関わらず変に捏造し口を開いた
zm「ずっと机の方からAの胸ばっか見とって顔見とらんかったらしいで！」
『え？』
tn「ンッ！？」
kn「ゾム！？」
盗み聞きという訳じゃないが耳に入っていた内容と違く、シッマさんは焦りながら訂正しようと慌てているがそんなシッマさんを見てお腹を痛め笑っているゾムさんと
あまりの不意打ちにトントンさんは目を見開いて「嘘やろ？まじ？」という軽蔑の様な目で見つめている
kn「ちゃうって！！」
zm「なにがちゃうねん見てたやろ？」
kn「見てたけどっっ！！」
tn「見てたんかい!!!」
シッマさんは私をチラチラ見ながらも、確かにその視線は少し下だったので冗談かと思っていたが本当っぽいな……
というかこんな話している場合では……
『あの…行かなくていいんですか？』
tn.zm.kn「「「あ」」」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1686人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
honoka(プロフ) - Sugarさん» ありがとうございました！早速見に行きます！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» できました〜(*‘ω‘ *)私の作品のイラスト置き場。の所に投下したので見ていただけると幸いです〜(*^-^*) (2019年6月2日 14時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» あまり上手いとは言い切れませんが頑張ります！ (2019年5月27日 17時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
honoka(プロフ) - Sugarさん» え、いいんですか！？全然OKです！ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - あの...夢主ちゃんって描かせて頂いても？ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：IH | 作成日時：2018年12月12日 1時
