３８話 ページ39
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パタリと扉を閉めたことで全身の力が抜ける
『ふぅ』
目が覚めたと思ったら怪我人に会い、森を出る準備をしてその後魔物に会いこの国は逃げた後、沢山の男性に会いこうして今に至る
この数日で色々な事が起こりすぎて
少々疲労が溜まっていたのかもしれない
グルッペンさんを待たせる訳にはいかないので、服に腕を通すとほのかに香る甘い匂い、いい匂いだななんて思いながらも着替え始めた
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『よし』
眠ってしまう前はドレス生活だったので上下離れている服は初めてだが、うまく着れているだろうか
部屋の端に置いてあった姿見に前に行き、後ろ姿や服のシワなどを直すと、 鏡に映る自分の姿に城にいた頃の懐かしさが出てくる、随分と容姿は変わってしまったが、瞳の色は決して変わらない
昔はよく父と母にない真っ赤瞳を持って生まれたことで、忌み子などと噂された時期もあったがよく良く考えれば叔母様が同じ色だった気がする
『変な色よね』
それだとトントンさんやグルッペンさんもそうなってしまうのか、でも彼らはそんな忌まわしい程の色ではなく宝石のような輝きがあった
彼らの目には私のこの瞳はどのように映っているのだろうかと少し会ったばかりの彼らに期待するなんて、おかしいだろうか
脱ぎ終わった服を指定された場所に起き、なれない服にヨタヨタしながらもドアノブを捻る
『あの終わりました……』
ガチｬと音を立てて扉を開けると、ベットに腰をかけながら手で頭を抑えているグルッペンさんがうーんと唸っていた
眼鏡は綺麗にベット横の棚においてある
『？』
会議室から出た時から彼の顔を見ていたが、目の下に薄い隈があるだけで顔色は悪くなかったような気がしたが、体調が優れていないのか？
『グルッペンさん大丈夫ですか？』
遠くから見てるだけじゃ分からないと
グルッペンさんの側に行き手を伸ばそうとする
もう少しで肩に手がつくと思った時、彼の力強い腕が私の手首を素早く掴んだ、早い…などと感心している場合じゃないが何か考え事でもしてたのか
私の手を掴んだままゆっくりと顔を上げ
こちらを見るグルッペンに息を呑んだ
やばいと本能的に危険信号が脳内に素早く伝達するが体が硬直して動かない、足がガクガク震えそうになる
レンズ越しではなく、
直に私の瞳を通して映る彼の真っ赤な瞳が
酷く熱を持っていた
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honoka(プロフ) - Sugarさん» ありがとうございました！早速見に行きます！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» できました〜(*‘ω‘ *)私の作品のイラスト置き場。の所に投下したので見ていただけると幸いです〜(*^-^*) (2019年6月2日 14時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» あまり上手いとは言い切れませんが頑張ります！ (2019年5月27日 17時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
honoka(プロフ) - Sugarさん» え、いいんですか！？全然OKです！ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - あの...夢主ちゃんって描かせて頂いても？ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：IH | 作成日時：2018年12月12日 1時
