３６話 ページ37
gr視点
細い腰を抱いて俺の部屋までの道のりを歩くがどうやら緊張しているらしい、ずっと下を向きながらもちょこちょこと歩く姿は愛らしい
『あっあの』
gr「ん？なんだ」
『その…手を』
腰に回した手を離してほしいのか、真っ赤な瞳をチラチラと俺を見ては手を見るのを繰り返している
そんなAについ悪戯心が湧いて、スーッとラインをなぞる様に上へと指を滑らせ…
『……っ』
擽ったいのか俺の手に自身の手を重ねながら震えている
gr「？」
そんな愛らしいAを見ていると、ふとした動作に違和感を感じる
何故か彼女は右足を庇いながら俺にバレないように歩いているが、すぐに怪我をしてるのだと分かった。Aの破れた服を見る限り何か森であったのだろう、怪我をしていないか最初に問うべきだったな……
gr「A」
『はい？』
手を腰から離し彼女を引き止めると、膝の裏に腕を入れて持ち上げた
まぁ所謂……姫抱きだゾ！
『ぐっ！グルッペンさん！？』
gr「どうした？」
『…一人で歩ける…というか』
gr「一人で歩けるからなんだ？」
言っている意味が分かるのに、態と分からないフリをして彼女を困惑させると、期待道理に戸惑いながらも小さい唇で言葉を発しようと頑張っている
まぁ答えを聞いた所で降ろすつもりは無いが
gr「足が痛いなら早めに言うことだな」
『……気づいたのですか？』
gr「まぁな」
持ちあげているせいか先程よりも近い目線になり早くなる鼓動を落ち着かせながらも、そのままの状態でAを部屋へと連れていった
・
gr「ここだ」
会議室から少し離れた場所に佇む烏のような輝きを持つ大きな扉の前に立つ、
先程のやり取りで諦めたのかAは俺の首に腕を回しており、前髪が長くて良かったと思う日は今日だけだろう
『黒が好きなのですね』
gr「あぁ」
『私も好きですよ……黒』
gr「そう……か」
自身の色を好きと言われただけなのに
この胸の奥からじんわりと拡がる幸せ
『どうかしましたか？』
gr「いやなんでもない……ゾ」
顔を見られたくなくてすぐにドアノブを捻る
gr「(結構俺は単純なのか？)」
部屋を開けると目の前に広がる「黒」
自身の色に気が抜ける中、最奥の扉へと進んだ
さぁこれからが楽しみだ
tn「っ」
ut「どうした？」
tn「今グルさんが何かよからぬ事を考えてた気が…」
・
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honoka(プロフ) - Sugarさん» ありがとうございました！早速見に行きます！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» できました〜(*‘ω‘ *)私の作品のイラスト置き場。の所に投下したので見ていただけると幸いです〜(*^-^*) (2019年6月2日 14時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» あまり上手いとは言い切れませんが頑張ります！ (2019年5月27日 17時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
honoka(プロフ) - Sugarさん» え、いいんですか！？全然OKです！ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - あの...夢主ちゃんって描かせて頂いても？ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：IH | 作成日時：2018年12月12日 1時
