３１話 ページ32
gr視点
一室の空間にあるのはたった数冊の本、部屋の装飾品はどれも高価な物なのにその本達はだいぶ古く一冊一冊がとても薄い
一足部屋に踏み込み一番近くの本を手に取った
そこに書かれたのは彼女の容姿や持っている魔力について、白から抜け出し推測された現在地
それと白雪姫が書いていたという日記
gr「白雪姫……」
"今日は白い雪が降っていた、手が触れると消えてしまう彼ら程儚いものはないだろう"
"私も今日儚いと婚約者から言われた、そうならいっそ私も雪のように溶けて消えてしまいたい"
"平和とは何だったんだろうか、白い穢れのない色を赤で染める彼らは、裁かれたらどれくらいで消え去るのだろうか"
"私に死を望む継母を憎んでなどいない、ただきっと孤独から逃げ出したかったのだ"
"きっと私は今日消えるのだろう、生まれた頃から閉じ込められたこの城からは出られそうにない"
"それならいっそ……私を誰か眠りにつかせて"
日記は彼女の最後の願いまで終わっていた
gr「……白雪姫」
国王「……謎が深いだろう？それでも私の初恋だったのだよ」
gr「初恋……ですか」
国王様のいう事は分かる、文面からも彼女の綺麗な心や年齢に合わない大人のような雰囲気、
死という最大の逃げる選択肢を選ぶ訳ではなく
眠りという未来への希望を願う彼女の意志
そんな人間が存在したのだと興味が湧いた
そこからは白雪姫の事しか頭に無かった、彼女のことを調べる度に少しでも近づいたような気がするのだ
この資料を読み漁ったら
「彼女の未来への希望」が分かるのではないか
でもそれは資料などではなかった、
全て彼女の日記だったのだ
最初はどれほど呆れただろうか
彼女の日記を見る度にまるで自分がそこにいるような感覚になる、彼女と一緒にその風景を見ているような不思議な感覚に
彼女はすぐ俺のそばに居るような気がしていつの間にか
彼女に恋をしていたんだと思う
もう会えないなんてわかっているのに
gr「(あぁ俺のこの想いも、
彼女の様に儚く消えてしまえばいいのに)」
どれだけ手を血で穢し、
彼女の好きな雪を赤く染めたことだろうか
早く裁いてくれと
早くこの想いごと消え去ってしまいたい
それでも俺の想いは儚く消えるのではなく
・
・
雪のように積もっていくだけだった
・
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honoka(プロフ) - Sugarさん» ありがとうございました！早速見に行きます！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» できました〜(*‘ω‘ *)私の作品のイラスト置き場。の所に投下したので見ていただけると幸いです〜(*^-^*) (2019年6月2日 14時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» あまり上手いとは言い切れませんが頑張ります！ (2019年5月27日 17時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
honoka(プロフ) - Sugarさん» え、いいんですか！？全然OKです！ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - あの...夢主ちゃんって描かせて頂いても？ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：IH | 作成日時：2018年12月12日 1時
