２０話 ページ21
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『取引とは……』
目の前の彼の目がさっきとは打って変わって、真剣な目つきになり、その綺麗な瞳が私の奥深くを覗いているようで緊張が走る。
ゴクリと唾を飲む音はきっと私だろう
じんわりと滲む手はカタカタと震えた
zm「俺一応この森にさっき殺されそうになってん蔦も俺の腕を締め上げたし、さっき包帯を捨てに外に出たら、根っこが俺を狙ってきてん」
この森が…人を殺そうとしている？
そんなはずない私は知っている、彼等は優しい
『そんな事……』
zm「一つわかったんや…この森はお前を攻撃しない、この森自体お前を守ろうとしてるんや。森にとって俺は邪魔な存在、俺についてくればお前は森からでれる。俺はお前と一緒に行けば森に攻撃されずにすむ。
俺とA2人で行ったら
きっと無事この森からも出られるはずや」
確かにそうかもしれない、確かに食料には困らないかもしれないけれど、何百年もたった今。外の事を少なからず知っていないといけないだろう。
まさに好条件。
お互いギブアンドテイク。
『分かりました』
zm「森から出たらお前に会わせたい奴がおんねん」
差し出されたゴツゴツの手を握り返した
握手をすると彼の真剣な眼差しは緩み、目尻が垂れる。先程までの張り詰めた空気は緩み、私もふんわりと笑った
zm「っ…あー…あんまりその顔は」
『……変な顔してました？』
いや何でもないで、顔をそむけた彼の耳は赤くて
熱があるのではないかと彼の傍に寄り、髪の分け目から手を滑り込ませおでこに手を当てると、顔全体を真っ赤にしてベットの布団へと潜ってしまった。
『ゾムさん大丈夫ですか？』
体調が悪くなったのだろうとこんもりしている布団に手を置くと、わかりやすくﾋﾞｸｩｯとする彼を見て吹き出してしまった
布団からジロりと覗いた綺麗な瞳はまるで猫みたいで、笑いがとうとう止まらなくなっていた
『…ん…ふふ』
手で口を抑えていたのだが限界で、つい笑い声が口から漏れだしてしまう。そうしているにも関わらず、彼はさっきと同じ状況でまだ布団から瞳を覗かせているのである
『ゾムさん可愛っ……』
可愛いと口に出すはずだったのだが、それもボスンという音にかき消されてしまった。腕に伝わる暖かい体温に、ゾムさんが私の布団を撫でていた腕を引っ張り布団の中に引きずり込んだのだと分かった
ギュッと抱きしめられ、耳元で彼の吐息が聞こえたところで今の状況に気がつく
zm「あんまそういう事言わんといて」
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honoka(プロフ) - Sugarさん» ありがとうございました！早速見に行きます！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» できました〜(*‘ω‘ *)私の作品のイラスト置き場。の所に投下したので見ていただけると幸いです〜(*^-^*) (2019年6月2日 14時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» あまり上手いとは言い切れませんが頑張ります！ (2019年5月27日 17時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
honoka(プロフ) - Sugarさん» え、いいんですか！？全然OKです！ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - あの...夢主ちゃんって描かせて頂いても？ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：IH | 作成日時：2018年12月12日 1時
