１８話 ページ19
zm視点
ボヤける視界をなんとか治しながら、
ゆっくりと上半身を起き上がらせたが痛みが嘘のようにない
撃たれたはずの腹部や肩を触ると包帯が器用にグルグルと巻かれ、あれほど酷かった出血も今ではすっかり血が出ることはなかった
zm「なんでや……」
俺はあの森に入ったはずだ生きて帰れるわけないだろう、なのに何故俺は生きて治療までさせられているのだろうか
ベットから降りるとギィと音がする
この森を俺は出られて、誰かに治療されたのか？ベットの音に反応してなのか誰かの声が奥の部屋から聞こえる
zm「人がおる？」
無防備に机に俺の汚れた緑色のパーカーと、ナイフが置かれている。俺を追ってきたやつならば、こんな所に置かないだろう
ナイフを片手に持ち
まだフラフラする体を壁に寄り添いながら
人がいるであろうドアに手をかけた時だ
zm「な！」
どこから現れたのか、細い蔦が俺の手をドアノブごと絡めて離さないのである。
ギチギチと締める力が強くなり、このままだと俺の手が千切れてしまうだろうと思い、意を決して目の前の古い扉を足で蹴破った
ガタンっと扉が外れる
zm「一体誰……や……」
・
ふらりと揺れる艶やかな黒い髪を俺は見たことがあった。それに対抗するような白い滑らかな肌も
見たいと思っていた林檎のような瞳は
夢のような王子様のキスではなく
俺が怒り開けた扉の音で目を覚ましたのだろう
自然と顔に熱が集まるドキドキとなる鼓動は
きっとあと何年も鳴り止まない
『目を覚まされたのですね』
彼女の声は夢の中で聞いた時から、
一段と美しかったのを覚えている。
zm「白雪姫……」
『その名で呼ばれるのは久しぶりですね』
あの写真よりもきっと今の方が美しいだろう
この状況でさえ彼女は絵になってしまう
グルッペンが見たら失神ものだ
何も言葉を発さない俺に
彼女は面白そうに美しく笑ってその口を開いた
『初めましてA・へーレンベルグと申します。気軽に名前で呼んで頂けると嬉しいです』
zm「あっ……えっ」
彼女を目の前にすると言葉が出ない
ふわりといい匂いがする度に、鼓動が爆発しそうで、撃たれたときよりも今の方が死んでしまうのではないかと
初めての衝動に理解が追いつかない
『お名前をお聞きしても？』
zm「ゾ…ゾムです」
これ程情けない自己紹介は人生初めてだろう
それ程までに俺は初めて人に対して動揺していた。
・
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honoka(プロフ) - Sugarさん» ありがとうございました！早速見に行きます！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» できました〜(*‘ω‘ *)私の作品のイラスト置き場。の所に投下したので見ていただけると幸いです〜(*^-^*) (2019年6月2日 14時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» あまり上手いとは言い切れませんが頑張ります！ (2019年5月27日 17時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
honoka(プロフ) - Sugarさん» え、いいんですか！？全然OKです！ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - あの...夢主ちゃんって描かせて頂いても？ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：IH | 作成日時：2018年12月12日 1時
