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「何あれ?」
「さぁ…?」
「ギフテッドの授業って毎回何か起こるよなー」
「つか窓割れてね?」
次第にいつもの騒がしさを取り戻す教室。
私の席の周りにはガラスの破片が散っていた。
幸い、窓を開けていたこともあったからかガラスで怪我をすることはなかった。
呆然と割れた木を見つめる。
下にいた十四松さんがどうやら怒られているらしくその声も聞こえた。


安否確認のためか、教師が見回りに来た。
ザワザワと自分の席に戻るクラスメイト達。
どうやら窓際の席に座っていたのは私しか居なかったらしく、被害はあまりなかったとの話だった。
私は窓の外を見ながら話を聞いていた。
煙も収まった木は裂けた部分が黒ずんでいた。



6限目のチャイムも鳴り、鞄の中に教科書を詰める。
あとは家に帰るだけだ、鞄を持ち廊下に出る。
まだ帰らない人が多いらしい。
「またあの松野らしいね」
「進級しても変わらず…か」
「あいつら調子乗ってるよなこの間なんて…」
会話音を振り切り急いで帰ろうと玄関まで早歩きをする。


「あ!!」
「十四松さん」
靴箱の前で丁度、十四松さんと会う。
「きょーごめんね!!大丈夫!?生きてる!?」
「大丈夫です。この通りピンピンしてますよ」
「それならよかったっぺー!!」
抱きついてくる十四松さん。
咄嗟の事に突き放すことも、避けることもできなかった。
周りの視線を感じ顔に熱が集まる。
「あ、あの…?十四松さん?」
「怪我なしでよかった!」
屈託の無い笑顔でそう言われる
「(心配…してくれたのだろうか)」
「めちゃくちゃ先生にしぬかもーって言われて」
そりゃ心配するわ…。突然の事だったから死は覚悟してなかったけど…。
「ありがとうございます。十四松さん。」
なんとか十四松さんを引き剥がす。
純粋な好意なのだろうけれど、ハグしたままは少し歯がゆい。
「それでは、また」
そう言ってまた会釈をする。
するといつもと変わらない様子で
「またね──Aちゃん!」
と手を振った。

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設定タグ:おそ松さん , 夢小説 , 能力松   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:さしみ | 作成日時:2017年10月15日 19時

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