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赤塚学園
有力な能力者<ギフテッド>や日本有数の御曹司やお嬢様が通うと言われている学園
しかし、中には溢れた者もいる
私───A Aも溢れた中の1人だった
「(…授業だるいなぁ)」
授業中、窓を眺める。
青い空、そよぐ桜。
入学式も終わり一週間が経った。
代わり映えの無い日々に早速飽きてきた。
授業も今のところは付いていけている。
ぼーっと窓の外を見つめていると、グラウンドの隅に人が集まる
制服を着ている人達だったので、体育の授業では無さそうだ。
2人ほど何か上着を来ているようで、黄色と紫色の2色が目立つ。
他の人たちはシャツの白、ブレザーの紺…とあまり代わり映えの無い色だった。
「(なんだろ…?喧嘩とか…?)」
気になり色のついた2人を注視する。
すると黄色が手を挙げた。何かやり取りでもしているのだろうか?
紫は全く動かない。
周りの人達は手に何か持っているようでそれを掴みながらじりじりと2人に迫っているようだった。
光に反射するそれはまるで鉄パイプとか金属でできた物の様だった。
「Aさん!」
はっと教壇の上の先生に視線を戻す
どうやらあてられていたらしく、何回も私の苗字を呼んだと思われる先生の顔は不機嫌そうだった。
「全く…Aさん、授業中によそ見はいけません!」
「あー…すいません」
「…P8の第2段落から読んで頂戴」
焦りながら教科書を手に取り、指摘された場所を読み上げる
わからない漢字も無く、先生からは言葉のお咎めのみで済んだ。
授業終わりまであと10分。
変に目立つことが嫌いな私はそのくらいなら…と閉じたノートを開いたのだった
その時黄色の彼の周りにいた人だかりが倒れていたとはつゆ知らず
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作者名:さしみ | 作成日時:2017年10月15日 19時