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その面影1 ページ6
「さすが四宮先輩…
といった所ですね」
「うむ…
レギュムの魔術師たる所以だな」
日向子の言葉に同意した堂島
「よし…
幸平!
そろそろ君らも給仕(サーブ)を」
『はい』
「(い…
いよいよ私たちの料理の審査…)」
『いくか!
恵…
恵ｰｰｰｰ?』
Aは恵の様子がおかしいことに気付いた
「(自分の精一杯の力を出し切った料理…
それを誰かに評価される事がこんなに
こんなに怖いなんてｰｰｰｰ
あうぅ…
もし不味いなんて言われたら…
Aちゃんも手伝ってくれたのに
あわわわわわ)」
恵はテクテクと同じところを歩き回っていた
ポン
Aは恵の腰を軽く叩いた
『(大丈夫
いけっ…)』
Aに押された恵は歩き出した
「ど､どうぞ
召し上がってください…!」
「む」
「ほう!」
「これはー」
出された品は
「テリーヌ!!
四宮先輩が恵ちゃんを不合格にしたメニューです!」
「7種類の野菜を使った…
に…
『虹のテリーヌ』です…!」
7色に輝くテリーヌを作った恵
「へぇ…
面白ぇー
俺のルセットに『9種の野菜のテリーヌ』にケチつけようって訳だな?」
「や…
あのっ
わわ私は…
私なりのルセット見てほいしと…
思ってですね」
小次郎に睨まれるも恵はあたふたと自分なり意見した
「ふむ…
色の異なるパテが7つ…
虹の如き縞模様(ストライプ)を作ったわけか…」
パテとは肉・魚等を細かく刻んだ練り物全般を指す
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作者名：レンサ | 作成日時：2019年2月13日 0時
