メタモルフォーゼ3 ページ32
E会場
そこではある異変が起きていた
｢追加でーす
はいはい押さないでくださいねっ｣
なんと今まで1人も客がよっていなかった女子生徒のブースに多くの人のが寄ってきた
とぅるん もぐ… じゅわぁぁ
｢これ…
生卵じゃない!
白身は…
薄めた海水のジュレ!(ゼリー)
黄身もイクラをゼラチンで固めたものだわ!!
ぷちぷちと弾けじゅわぁっと広がるイクラの旨味をジュレのつるんとしたのど越しが包んでる…!｣
一見ゆで卵もただのゆで卵じゃない
｢な…!?
これも一見ゆで卵だが…
白身の部分は『ホワイトアスパラガスのムース』
黄身の部分は卵黄ベースの『ソース・オランデーズ』だ!!
濃厚な卵のコクとアスパラガスのほのかな苦味のバランスが絶品…!!｣
｢じゃあ…
この殻付き卵は…?｣
｢これはですねぇ｣
殻付き卵にストローがぷすっと刺さった
これに客は驚く
｢ストローで飲む『ミルクセーキ』です!
中身を抜いた殻に卵・牛乳・カラメルで作ったミルクセーキをに注入しました｣
｢………っ｣
女性給仕はミルクセーキを飲んだ
｢ん…っ
(お…
美味しいっ…!
まろやかさとスッキリした余韻が爽やかな朝を演出する様…!!)｣
｢以上!
まとめて…
『3つの形状(フォルム)卵プレート』でございます♪｣
｢(き…
驚愕の一品だわ!
この卵一つ一つに予想外の味の世界が広がってる
この皿の上にー)｣
海の森のそして大地の美味しさ全てが凝縮されてるー!!!
｢もっと食べたい!!!｣
｢もうひとつくれー!!｣
多くの客が彼女の卵プレートに押し寄せられせいで水戸のロコモコ丼は150食で止まっていた
｢(マジかよっ
あの女…
あのペースなら余裕でー
300食を超える)｣
そして
｢＜薙切えりな300食突破!!＞｣
A会場でえりなの300食超えのアナウンスが流れた
｢くっ!
何やってる…
まだ8食!?
どうにかしろぉ!
幸平!!｣
｢Aちゃんっ…｣
200食達成しながらも品を提供続けていくタクミと恵はAを心配した
他の生徒は寝不足とえりなに客を取られて料理がハケられず限界だった
すぅーーー
『(落ち着け
落ち着け…)』
Aは息を吐きながらもゆきひらであったある日の事を思い出していた
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作者名：レンサ | 作成日時：2019年2月13日 0時
