続幸平の娘は地獄の合宿に行くようです【食戟のソーマ】 (ページ24)

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夜明け前の卵たち3 ページ24

｢私はもう休みますが貴方はまだ試作を?｣

既に試作を終えたえりなに対して緋沙子はまだ試作途中だった

｢は､はい
まだ半ばですので…｣

｢そう?
では早めにお休みなさいね｣

｢(流石えりな様!
プレッシャーなど泣きが如し女王然とした態度
感服致します!)｣

｢あ
それと…
明日の晩はオセロで勝負よ
昨日のUNOは…
その…
少し不調だっただけだから!｣

｢(流石えりな様!
どんな事柄でも勝者であろうとするご意志…!
感服です!)｣

負けず嫌いなのかえりなは言い訳が交じりながらも緋沙子に言い調理室を出た時結んだ髪を解いた

｢(私の料理で君を否定してあげます
確とご覧に入れましょう
遠月にふさわしい卵料理の王道というものをね!)｣

タクミは試作を終えていた

｢完成だ…!!
これぞアルディーニの技術を尽くした朝食!
(『驚き』とは奇抜な見た目や突飛な組合せだけではない
お客様にアトラクション的な高揚感を提供する事も食事に新鮮な驚きをもたらすファクターになる!!)
待っていろ幸平!
このオレの至高の料理をー!｣

｢出来たんなら早く寝なよ兄ちゃーん…｣

タクミの意気込みはいいが早く寝てほしいイサミに心配されたのであった

一方恵はメニューが決まらず慌てている

｢(あわわわわわ
どうしよう
どうしよう…
い…
急いでメニューを決めないと!)
………｣

ウロウロしていた恵はピタッと止まった

｢(Aちゃんだったらどんな料理を作るのかな…
朝はたくさん食べられない人もいるからボリュームがあり過ぎないメニューの方がいいかな…)｣

その時四宮との食戟の時に堂島とAに言われたことを思い出した

｢(ボリューム…
そっか…!
それなら…)｣

何か閃いた恵もメニューが決まった

『(よしっ…
イメージが固まった
これならいけそう!
食材も集めてきたしさっそく試作をー)
!!?』

ある白髪の女子生徒がAが持ってきた食材を見ていた

『びびった…
誰だ君』

｢なかなか美味しい品ができそうね｣

『あ?
あー…
そう
さんきゅー』

Aは彼女の容姿を見た

『(髪…
肌…
白っ
この人この厨房にいたっけ?)』

｢明日の朝が楽しみねっ
ではごきげんよう｣

クルッドン

Aの元を去ろうとした彼女は付き添い(?)で来ていた黒髪の男子生徒にぶつかりぷるぷる震えていた

｢ちょっともう～
突っ立ってないでどいてよねっ｣

｢…けどお嬢がこの位置で立ってろって言ったから｣