｢修羅｣と呼ばれた男5 ページ6
｢それにしても…
銀は毎年年賀状とお中元を欠かさないのに
城一郎!
アンタ手紙のひとつでも寄越したらどうだいっ!?｣
｢だから時々こーやって顔見せに来てるだろ｣
｢よく言うよ!
ふらっとやって来てはまた勝手に出て行って…｣
堂島が忠犬なら城一郎はふらふらとする野良猫だ
｢まさに伝説の卒業生…
ですね!｣
｢まぁ…
俺は卒業してねーんだけどな｣
｢え?
そうなんすか?｣
『………』
ワイワイガヤガヤと騒ぐ中Aだけはその輪に入らず見ていた
｢はぁあ〜…
超楽しかった…｣
｢そろそろお開きだね｣
料理も無くなり各々部屋へ戻る
『父さんー
私の部屋で寝る?』
｢んー…
ん?｣
体を伸ばす城一郎はAがポケットから出した鍵を見た
｢ははっ…!
A!
お前303号室かよ｣
『へ?
そーだけど』
｢部屋の真ん中あたり…
床に鍋を落とした焦げ跡かあるだろ
俺が暮らした部屋だ｣
303号室はかつて学生時代に暮らしたということが分かった
｢ふみ緒さーん
どっか空き部屋貸してくれー｣
｢あいよー｣
Aは部屋に戻ると真ん中あたりにある跡を見つけた
それが城一郎が言っていた鍋の跡だ
『(この部屋に父さんが──)』
電気を消しAはベットに横になった
『(私はその料理人のことをほとんど何も知らないのかもしれない──)』
眠気が襲いAは寝た
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レンサ(プロフ) - ウミソラさん» ありがとうございます!これからも頑張ります!! (2020年5月5日 11時) (
レス) id: deb4c4cfdc (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - いつも更新されるのを楽しみにしています!!!これからもお話頑張ってください!!!応援しています!!! (2020年5月5日 11時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レンサ | 作成日時：2020年4月21日 18時
