香りと刺激の伴奏者2 ページ22
｢え?
でも遠月ではゼミに入るのって普通2年生からだよね?｣
｢それはな…
あの女には俺が必要だからさ
スパイスをいじる以外何も出来ねぇ女なんだよ
なぁ潤?｣
｢『汐見教授』でしょ!!
潤って呼ぶなぁ
は…葉山くんは私の助手という立場なんだからちゃんとそこは礼儀をもって｣
カッとなり両手を握りブンブン振りながら叱る汐見
｢潤…
今日の水やり当番忘れてたぞ｣
｢はう｣
汐見は正座で葉山はパイプ椅子に座り足を組んだ
｢代わりに俺がやっておいた｣
｢はい…
ごめんなさい｣
｢先週も水やりを忘れて貴重なスパイスを枯らしかけたよな?｣
｢はい…
私のせいです…｣
｢先月
潤がすっぽかした来客を対応したのは?｣
｢葉山くんです…｣
『(更に小さくなっていく…)』
2人を見ていたAはスパイスの棚に目を向けた
『にしてもすごい種類のスパイスだねぇ
…あ!これカレーっぽい匂い!!』
｢『カリパッタ』って名のスパイスだ
カレーリーフと呼ばれてる事もあるな｣
｢えっ…!!
これ…
生のカレーリーフ!?｣
カレーリーフに驚く恵
『恵?
知ってんの?』
｢カレーリーフの苗木は寒さに弱くて…
冬を越せずに枯れちゃうから日本では乾燥させた物が流通してるの
生の状態じゃほとんど手に入らないはずなのに…?｣
｢それも潤の研究テーマの一つなんだ
熱帯地帯産のスパイスを国内で安定栽培する方法の確立…
他にも冷凍技術を駆使した長期保存方法の発見や新しい香味成分の抽出も次々と成功させてる｣
『へー…
見た目によらず凄いんですねー
先生』
｢あ…
あなたに褒められても嬉しくないですけど
でも…
そうですねスパイスにはそれだけの可能性が秘められているという事です
そもそもスパイスとは｣
Aに褒められて照れる汐見だったが勢いよく白衣を羽織った
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レンサ(プロフ) - ウミソラさん» ありがとうございます!これからも頑張ります!! (2020年5月5日 11時) (
レス) id: deb4c4cfdc (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - いつも更新されるのを楽しみにしています!!!これからもお話頑張ってください!!!応援しています!!! (2020年5月5日 11時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レンサ | 作成日時：2020年4月21日 18時
