蜂と蜜の間で。～ Ren.M ～ (ページ20)

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すれ違い。ページ20

目黒 side

・

あれから… 皆で食事に行った日からAちゃんは何故か、俺を避けるようになった。

例えば、

「Aちゃん、この事なんだけど…」
『あっ…、あ、のその事については私、担当じゃないので、他のスタッフさんに聞いてください。』

と、早口でまくし立てられ、すたすたと歩いて行ってしまう。

前までは、

『うーん、私の担当ではないんですけど他のスタッフさんに聞いてみますね。
目黒さんは、楽屋で待っていてください。』

と、わざわざ聞いて教えてくれていた。

なんか俺、避けられるようなことしたかなあ。

取材の時は、普通に話振ってくれるし、いつものように笑ってるから問題はないんだけど。
取材以外の所では、こーじとか佐久間くんとか他のメンバーと話しているのはよく見かける。
前は、俺もあの中に入って話していたけど、最近は俺が居ると、まずAちゃんが話に入ってこない。
その雰囲気を感じ取ってか、俺も話に入っている時は、メンバーも気を使ってAちゃんの話を出さないし、呼びかけることもしない。
どう考えても今までと接し方が違う。

ラウ「最近見てて思ったんだけど、めめ、Aちゃんに避けられてない？」

阿「それは俺も思った。」

向「めぐきゅん！Aちゃんに何かしたん？」

目「何もしてねーよ。」

深「俺たちには全然変わりないのにな。」

目「俺もよく分かんないんですよね。急に避けられて。」

岩「まあ、理由は分からなくても、現場の雰囲気だけはいつも通り保てよ。」

目「すいません。って、俺が謝ってどうこう出来るわけじゃないんですけど。
取材の時は普通なんで、安心してください。」

やっぱり直接聞いてみるかなあ。

すると、テーブルの上に置いていた俺の携帯が震え出す。