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耳鼻科検診行ってこようかな?

と、本気で自分の耳がおかしくなったのではと疑う太宰さんの発言に、私がフリーズしていると(今の私はものすごく間抜けな顔をしているに違いない)、私の心中を察してか、彼は続けた。
「勧誘(スカウト)だよ。武装探偵社の調査員の多くは、君と同じ異能力者でね。その中でも・・・いや、私が知る異能力の中でも、君の異能力は珍しく強力なそれだ。君はきっと、良い調査員になるよ。それに、他の異能力者組織から保護すると云う点でも、君にとって悪くない話だと思うのだけど・・・・・如何かな?」

さすがに2度目は疑えなかった。

私は勧誘されている。武装探偵社に来ないか、と。

「云っておくが、武装探偵社は斬った張ったの荒事が領分だ。甘い世界ではないぞ」
国木田さんのその警告は、重みが違った。

そうだ。探偵社に調査員として入るということは、沢山の戦闘に巻き込まれるだろうし、人が命を落とす場面にも立ち会うことになるだろう。私だって生き残れるか分からない。それに、私が入社すると原作が変わってしまう可能性もある。
今この選択は、私の運命を最も大きく動かすものだろう。

私は一度深呼吸してから、太宰さんの顔を見た。膝の上に置いた手をぎゅっと握りしめる。
「太宰さん。









私を、武装探偵社で働かせて下さい」


ここで断れば、きっと私は一生後悔すると思ったから。



――私の運命は、静かに頁をめくり始めた。

第三話 じゃがりこ面接(大ウソ)→←前ページ



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ニコ(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります! (2018年9月29日 16時) (レス) id: 3298d86e75 (このIDを非表示/違反報告)
かき氷(プロフ) - ニコさん» はい!コメントは消しておきました!!再新頑張って下さい!!応援してます!! (2018年9月29日 15時) (レス) id: 2d2e894556 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!フラグ外しました。気づいていなかったので、助かりました。 (2018年9月29日 15時) (レス) id: 3298d86e75 (このIDを非表示/違反報告)
なつ。(プロフ) - 面白いです! でも、オリフラついているので、作成画面で再確認お願いします。 (2018年9月24日 20時) (レス) id: d5d4dc728a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニコ | 作成日時:2018年9月17日 16時

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