赤髪ノベルズ！３【あかがみんクラフト】 ≪妄想詰め≫ (ページ16)

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怪盗モガミの挑戦状【２】ページ16

トモ視点
「――で、その怪盗モガミってどんなやつなの？」

俺は椅子に腰かけ、二人に向き合う。
そして、最初にリトさんが口を開く。

「怪盗モガミは外的特徴が二つしかないんです。まずは東洋の服を着ているということ。どうやらそれは和服というようですが……。そして二つめは髪が赤茶髪ということです」
「怪盗なのに和服？それってすごい動きづらいんじゃない？」
「そうなんですよ。そのペナルティがあるにも関わらず一度として素顔を捉えたことはないんです」

その後も三人で怪盗モガミについて語り合った。
そして、時刻が昼休みにさしかかった瞬間。

「――いたトモ」
「クミさん！」

―――
バスラ視点
興味深い話を聞いた。
本校に通うトモという生徒が重要検討人らしい。
赤茶髪ということから、今日は本人に直接話を聞くことになった。

「――失礼します」
「入りなさい」

来た。
俺は回転式の椅子を回転させ、入口を向く。
ほどなくしてドアが開けられて、クミとトモが入ってくる。

「クミさん、どうもありがとう。下がって」
「――失礼しました」
「ようこそトモ君。さぁ座って楽にして」

俺は警察のスパイであるため、ショーク刑事にこの依頼を任された。

「君には、聞きたいことがいくつかある。――いいかな」

―――
モガミ視点
「はぁ……散々でしたよ？」
「まぁ仕方ないね～、そればっかりはあなたががんばらないと！」

夜の街の景色はいい。
ほのかな灯りが浮いて、幻想的な世界を出している。
俺は今、大手会社の建物のうえにいる。
――極悪人、トワさんと。

「今日の獲物は？」
「どうしようか考え中ですよ。――まぁ西の骨董品専門館に行こうかと」
「へぇ～、まぁオレはみてるから♪」

そうとだけ残してトワさんは去った。
今日の獲物は、西の森の、骨董品専門館だ。

―――
2話め。