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『太宰さん……何故、此処が』
太宰「失礼ながら、AちゃんにGPSと盗聴器を仕掛けさせてもらった」
『…………』
太宰「そんな目で見ないでくれ給え。……地味に傷付く」
先程までの私の感動を返せ。
GPSに盗聴器?! そんなもの付けていいなんて許可してないから…………もしかして一種の犯罪?
『…………』
太宰「ぐっ……凄く冷めた目を向けられている……。今のは完全に私に惚れても可笑しくない感じだったのに…！」
何言っているんだろう此の人は。
芥川「はっ…！太宰さん！！」
私達がくだらない会話をしていたら、太宰さんが登場してからずっと固まりっぱなしだった芥川さんが急に我に返ったように太宰さんの名を呼んだ。
『…………知り合いなんですか?』
其の質問に太宰さんはまぁ…少しね、と、曖昧に返し、次の瞬間酷く据わった瞳で芥川さんを見つめていた。
太宰「私の大切な子に…手を出そうとしたのは君かい?…………………芥川くん」
正直言うとゾッとした。
太宰さんのこんな据わった目も、低くて冷たい声も…初めてだったから。
芥川「太宰さんが何故其のような小娘を…」
太宰「小娘……? 芥川くん。口のきき方には気を付けろと何度も教えた筈だよね」
芥川「っ…………(真逆此の小む……女は太宰さんの恋仲相手なのか…?!)」
何だろう。今物凄く芥川さんを殴りたくなったのは。
太宰「………兎に角今日の所は引き給え。Aちゃん、其のぬいぐるみを私に」
『はい』
取り敢えず言われた通り太宰さんに渡すと、文字の羅列が太宰さんを覆い、次の瞬間男性が人間の姿に戻った。
太宰「どうやら気絶しているようだね」
人間に戻った男性をポイッと放り投げなげた太宰さんに思わず苦笑する。
『あはは……まぁ解除後は暫く気絶していますからね』
私の言葉に太宰さんは何やら真剣な表情を浮かべたが、其れはほんの一瞬だけで また何時ものヘラヘラした顔に戻っていた。
太宰「(Aちゃんの異能力、私の自 殺に使えないだろうか。…………いやでもAちゃんにそんな事はさせられない！此の話は無し！)」
結局あの後芥川さんが何かしてくる事は無く、太宰さんと共に無事路地裏を抜け出した。
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恋雪 - こんにちは恋雪です。最近「文スト」見始めたばかりで、まだ３季くらいまでしか知らないのですが、太宰さん推しです。作者様の表現力すごく高くて尊敬します！！これからも更新待ってます！ (2023年3月17日 13時) (
レス) @page16 id: dcf3f843ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲタクJK | 作者ホームページ：non@nikoniko
作成日時：2023年3月16日 2時
