台本 ページ21
「質問は何故僕がこの場で弁解をしなかったか、そしてそもそも、何故彼女を納得させずにいたか、だね？答えは単純だよ。前者も後者も同じで、そうする必要がないだけなんだよ。」
…？そうする必要が、ない？
私が首を傾け、頭にはてなマークを浮かべて硬直していると、よほど分かりやすかったんだろう…天祥院さんは私の顔を見るなり笑い出す。
「ふふ、Aちゃんって仕草から表情から…本当に可愛らしいよね。いつか思わず食べてしまいそうだよ…あぁ、もしかして意味がよく分からなかったのかな。もう少し噛み砕いて説明してあげようか？なんて…」
…私の考えなんて1から100まで分かってる癖に…。
「…うん、つまり、英智くんの中にはそれらが必要ないと、そんな根拠のある自信がある…そういう事かな？」
「そうですね、閣下！つまり…先程からの猊下の発言から察するに「根拠のある自信」とはAさんへのプロデュース能力に置ける絶対の信頼…ということでしょうか。確かに、余りにも卓越した能力を持ってすれば本人が幾ら望んでいなくとも周囲はAさんを欲する…そうなれば必然的に、Aさんを解放してあげなければならない、そう考える人間は居なくなると…」
乱さんの一言で七種くんが饒舌に語り出す。同い年とは思えないほどの堂々とした語り口に呆気を取られる、けど…
七種くんの言ってることが本当なら、もう逃げ場なんてないんじゃ…。
「流石だね…凪沙くん、七種くん。その通りだよ」
天祥院さんは全部見越してたんだ。私がいくら騒ぎ立てようと関係の無い状況になるって、そこまで分かってて…。
だけど、まだEdenの皆さんは私のことを何も知らない。だからきっと大丈……
「英智くんがそこまで言うなんて…ぼくも実際に彼女のプロデュースを間近で見てみたいね…☆」
「そうですね。ぜひ今後、同士として情報交換などさせて頂きたい！」
…結局、全部天祥院さんの台本通りに事が進んでいく。凄い。凄いけど…ターゲットが私なんだから何にも感動しない。
乱さんはそうだね、と小さく呟いて頷き、漣くんは申し訳なさそうに私を見つめる。
『……家に、帰らせてください』
「ダメだよ。あ、僕の家ならいいけど。来るかい？ふふ、2人きりで楽しい時間を過ごそうか」
なんとなく、察しは付いてくる。この人には一生敵わないんだ……。
『………結構です』
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ゆき(プロフ) - すみません。水を差すようで悪いのですが、巽さんが怪我で入院してたので一年留年してて、マヨイさんより学年が本当は一個上なんじゃ無いでしたっけ？ 内容は、とても面白いです！頑張ってください！ (2022年5月25日 23時) (
レス) @page13 id: 3acc307e02 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - とても面白いです！続き待ってます。頑張ってください。 (2021年4月17日 7時) (レス) id: 9a30995c69 (このIDを非表示/違反報告)
スノードロップ - すっっっごい続きが気になる！！！面白いです。更新頑張って下さい！応援してます！ (2020年11月22日 12時) (レス) id: ad5105468f (このIDを非表示/違反報告)
燐 - 面白いです！更新頑張って下さい（≧∇≦） (2020年8月7日 13時) (レス) id: 70df86b8ff (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - コメ失礼します!天祥院英智の扱いが雑なのちょっと笑いました…ズ!!の作品って少ないから楽しみです！体調に気をつけて自分のペースで更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月19日 1時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マ | 作成日時：2020年5月14日 23時
