【あんスタ】手違いでプロデュース科に入ったらALKALOIDの専属プロデューサーにさせられました。

暴走 ページ13

「お腹も膨れたことだし、今日も頑張っていこう！」



朝食を食べ終わり、歯を磨き終わるなりヒロくんが部屋から飛び出した。



「ちょっ、はや！待ってよォヒロくん！」



暴走したヒロくんを止めるために部屋を出る。



え、これ追いつける？…速くない？



「若いっていいですねぇ」



「クスッ、マヨイさん、まるでお年寄りのようですよ。まだまだお若いでしょう」



「えぇ。巽さんと同い年ですから…♪」



もう、なんでこうもヒロくんは統率が取れないのかなァ？こんなんでホントにMDMで結果を出せるか心配になってきた…。



「ムッ」



突然鼻に痛みが走る。目の前にはヒロくんの大きな背中があった。



「ちょっと…急に止まんないでよォ。鼻ぶつけちゃった」



鼻をさすりながらヒロくんを覗き込む。いつになく真剣な顔…何なの？



「…Aの気配がする」



「プロデューサーさん？いやいや、今日は土曜日だし。そもそもここは旧館寮だし…いるわけないじゃん」



ヒロくんの野生児も大概にしてもらいたいよォ。振り回されるこっちの身にもなってほしい。



「って…ちょっとっ、ヒロくん！？」



寮の出入口からは明後日の方向に走り出した。慌てて服の袖を掴んで止めようとする、けど…力強い！足速すぎ！


近道を使って歩いていたタッツン先輩とマヨさんの真横を通る。



「Aっ！」



ヒロくんが勢いよく扉を開ける。



そこには



『……なっ』



下着姿のプロデューサーさんがいた。

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