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あ……そうや、
Aちゃんあの時のこと覚えててくれてるんかな?
んーー、でも聞いて覚えてなかったら
ずっと覚えとったってキモって思われる?
あぁどうしよ。でもモヤモヤするしな、、
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『永瀬くん?どうしたの?』
気がつくといつの間にかAちゃんは結構前にいた。
もしかして俺、考えすぎて足止まってたん?
『もー、大丈夫?』
そう言いながら近づいて上目遣いで俺の顔を見上げてきた。
廉「…っ//」
ちょっ、それは反則やて…
もしかして分かってやっとるんか?
でも計算してやってるようには見えへんし。
きっと素なんやな……
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廉「な、なぁ」
『ん?なに?』
廉「俺たちさ…昔に1回会ったことあるんやけど覚えとる…?」
『え……ごめん、いつだったっけ、』
廉「俺、前に駅で鼻血出した事あってその時なんやけど……」
『……あぁ!あの時の人 永瀬くんだったの!?』
よかった……覚えててくれた!
廉「そうやで!これ…あの時のハンカチ」
『え、そんなすごい前の事なのに……ずっと持ち歩いててくれたの?』
廉「いつまた会えるかわかんなかったしな 笑」
『嬉しい……ありがとう…!』
ほら!その笑顔。あの時と全然変わってへん
俺はこの笑顔に惚れたのかもしれない
それにAちゃんと話してると俺の中の好きメーターがどんどん上がってく。
もうぶっ壊れそう。
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それから駅に着くまでお互いの好きな物とか最近あったこととかいろんな話をした
Aちゃんと一緒に歩くことは、
もしかしたらもう無いかもしれないから
この時の俺は幸せを噛み締めながら駅まで歩いていた
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作者名:ゆさゆさ | 作成日時:2019年1月31日 18時