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『A、これ頼んでいいか。』

『Aさん!この確認お願いします!』





朝から仕事に追われ、何時間経ったんだろう。

窓の外が暗くなり、目の前の眩しい画面から一瞬だけ、と目離す。
いつのまにか社内にいるのは私だけになっていたようだ。



「もうこんな時間か…。」

長い時間をかけているものだから、つい独り言が漏れた。
思いっきり反り返って伸びをする。





一人の時間ってやっぱり大事。最高…







「お疲れ様、Aちゃん。」


え。

伸びきった背筋が一瞬だけ固まった。


「もしかして一人だと思ってた?」

「はい……。」


恥ずかしい。
急に居心地が悪くなって、俯いた。





「Aちゃんのそんなところ見たの、初めてだから吃驚した。」


太宰さんが微笑みながら言った。


「すみません、お見苦しいものを……。」

太宰さんにつられて半笑いしながら、疲れた声が出た。




「でもそういう所があってもいいんじゃない?

私、女性のギャップって好きなんだよね、可愛いよ。」




「そうですかね……。」

突然の褒め言葉に少し照れていると、太宰さんが机の上にカフェオレを置いてくれた。


「それ飲んだら帰ろう。送って行くよ。」

「ありがとうございます!」


優しい太宰さんに感謝しながら、今日はもう帰ることにした。





それにしても、見られてたなんて恥ずかしすぎる……。

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設定タグ:短編集 , 文スト , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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秦弓月(プロフ) - お返事が遅くなりすみません。素敵なお話ありがとうございました。 (2018年12月29日 13時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
猫又 - 遅くなって本当に申し訳ありません!完成しました。 (2018年12月22日 1時) (レス) id: cc1fa790a0 (このIDを非表示/違反報告)
猫又 - あやなさん» 了解しました!なるべく早く投稿できるようにするつもりですが、少し遅れてしまうかもしれません。 (2018年9月15日 22時) (レス) id: f7b9203701 (このIDを非表示/違反報告)
あやな - その後、彼の側に居たいとポトマを出奔し、ボスの側近として敵組織に与してしまいます。彼女の異能力が悪用されることを恐れた首領から連れ戻すよう命じられた中也さんは…という感じです。よろしくお願いします。 (2018年9月14日 21時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
あやな - 猫又さん» 中也さんの方の設定が固まりましたので、コメントさせていただきます。全体のコンセプトは「中也さん×裏切り夢主」です。夢主は中也さんの幼なじみの異能力者で、補佐役を務めていました。しかし、ある時敵のボスに恋してしまいます。(続きます) (2018年9月14日 21時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫又オイル | 作成日時:2017年3月14日 21時

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