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作戦決行の日に向けて、中也は着々と準備を進めていった。
何度も溜息をついてはいたが、Aを連れ戻そうと言う気持ちがあった。
Aの居場所、その建物の構造、組織の構成などを部下とともに寝る間も惜しんで調べ上げ、支度は完璧だった。
「彼奴の異能も気になることだしなァ……。」
疲れた自分を励ますように、小さい独り言を漏らした。
昔構成員が噂していた。強力であるが、状況にも左右される。
彼女の異能力は万能ではないらしい。
もし敵のボスが最初からAを利用するつもりで組織に入れたのだとしたら。
用済みになって始末されるのだとしたら。
その強力な異能力を使って生き延びられるかどうかは分からない。
中也の脳裏に傷だらけの彼女の姿が浮かんだ。
焦りが生まれて、中也は奥歯を噛み締めた。
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秦弓月(プロフ) - お返事が遅くなりすみません。素敵なお話ありがとうございました。 (2018年12月29日 13時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
猫又 - 遅くなって本当に申し訳ありません!完成しました。 (2018年12月22日 1時) (レス) id: cc1fa790a0 (このIDを非表示/違反報告)
猫又 - あやなさん» 了解しました!なるべく早く投稿できるようにするつもりですが、少し遅れてしまうかもしれません。 (2018年9月15日 22時) (レス) id: f7b9203701 (このIDを非表示/違反報告)
あやな - その後、彼の側に居たいとポトマを出奔し、ボスの側近として敵組織に与してしまいます。彼女の異能力が悪用されることを恐れた首領から連れ戻すよう命じられた中也さんは…という感じです。よろしくお願いします。 (2018年9月14日 21時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
あやな - 猫又さん» 中也さんの方の設定が固まりましたので、コメントさせていただきます。全体のコンセプトは「中也さん×裏切り夢主」です。夢主は中也さんの幼なじみの異能力者で、補佐役を務めていました。しかし、ある時敵のボスに恋してしまいます。(続きます) (2018年9月14日 21時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫又オイル | 作成日時:2017年3月14日 21時