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太宰side






私達は2人で観覧車に乗った。




前に、隣に座ろうとすると車体が傾いて怖い、と断られたことがあるので向かい側に座る。





……考えすぎだと思う。








彼女の可愛い顔が見たくて、いやいつも可愛いけれども。




2人きりだね、と軽く揶揄ってみた。




思ったより素っ気ない返事が来て、無意識にムスッとした顔になる。







私は顔に出ないタイプなようで、あまり表情の変化に気付いてくれる人は少ないが、



彼女は気づいてくれるのだ。





そんなところも好きだ……あ。



少し考え事をしてしまったが。





この顔を見て彼女は、どんな反応を返してくれるのだろうか。



慌てる?



悲しい顔をしてしまうだろうか。





「太宰さん、好きです。」




え?


「何ぼさっとしてるんですか。恋人と2人きりなんですよね。」







想像もしていなかった言葉で意表を突かれた。









「どうしたの、Aちゃん。変な…キノコでも食べたの?」





「あれ、顔が赤いですよ。慣れてないのは太宰さんの方だったりして、んっ。」







少し生意気な気もするけれど、

滅多に聞くことができない恋人の台詞にときめいて、ついキスをしてしまった。




先程まで余裕そうだった彼女の顔が真っ赤に染まっていく。



「ふふ、一緒だね。」




照れて赤くなった顔がお揃いだと、自分で言っておいてまた恥ずかしくなってきた。


慌てて言葉を探す。




「どうしたの、急にそんなこと言っちゃって」



「貴方の玩具になりたくないだけです!」


そういう彼女は先程よりも真っ赤で。






私は改めて思った。



あぁ、やっぱり好きだ。









少し不器用で、可愛い恋人。

あとがき。→←お返しに【太宰治】



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設定タグ:短編集 , 文スト , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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秦弓月(プロフ) - お返事が遅くなりすみません。素敵なお話ありがとうございました。 (2018年12月29日 13時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
猫又 - 遅くなって本当に申し訳ありません!完成しました。 (2018年12月22日 1時) (レス) id: cc1fa790a0 (このIDを非表示/違反報告)
猫又 - あやなさん» 了解しました!なるべく早く投稿できるようにするつもりですが、少し遅れてしまうかもしれません。 (2018年9月15日 22時) (レス) id: f7b9203701 (このIDを非表示/違反報告)
あやな - その後、彼の側に居たいとポトマを出奔し、ボスの側近として敵組織に与してしまいます。彼女の異能力が悪用されることを恐れた首領から連れ戻すよう命じられた中也さんは…という感じです。よろしくお願いします。 (2018年9月14日 21時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
あやな - 猫又さん» 中也さんの方の設定が固まりましたので、コメントさせていただきます。全体のコンセプトは「中也さん×裏切り夢主」です。夢主は中也さんの幼なじみの異能力者で、補佐役を務めていました。しかし、ある時敵のボスに恋してしまいます。(続きます) (2018年9月14日 21時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫又オイル | 作成日時:2017年3月14日 21時

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