お迎え ページ18
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「うーわ、……」
今日もまた、わらわらと女子に囲まれている七城Aを横目に、そっと短くため息をつく。飽きずによくもまあ、おまえというやつは。
ハピトリでコラボ配信があるからと迎えに来てやったが、これは来ない方が良かったような気がする。他校だと浮くしな。
扉の向こう側、Aのいる教室に行くまであと一歩。あと一歩だが、足はそれすら躊躇う。どうにも苦手なのだ、Aの周りの女子達の雰囲気が。
女の子女の子してる感じ。甘い香水とふわっふわな髪。あれAの為だけにやってんのか？ご苦労なこった。
しばらく眺めていれば、ふとAが顔を上げてわたしと目が合う。
『、ふふ、』
くす、と笑いを零すA。うげ、と舌を出してやれば、もっと可笑しそうに。そのまま女子共に囲まれながら立ち上がり、そのまま通学鞄を肩にかける。
『待たせていた子が来てくれたみたいだから、もう行くね。』
「え、Aちゃん彼氏！？」
「えーやだ、一緒に帰ろう！？！」
「A誰と一緒に帰るの？！」
「やだやだー、私と帰ろ？」
おい、絶対こっち来んなよ。そいつら連れてくんなよ。そう思いつつ睨みをきかせると、肩を竦めた七城が手前に居た女子の頭に手を乗せる。やばいあいつ。絶対わかってやってんだあれ。
『また今度、ね？』
首を傾げて、覗き込むように目を合わせて。うーわ、うわ……。こうやって何人口説いた(口説いてない)ことやら。
「せめて誰と帰るかだけでも……」
しつこいなあいつ。めんどくさいのばっかか、Aの周り。かわいそ。
『んー、ふふ、
内緒。』
し、とあざとく指を唇にあてて、少し悪戯っぽく笑う。女子はぽっと顔を赤らめて、Aは気付かないふりをして教室を出る。
『待たせたね、リリ』
「二度と迎えに来ねーわ」
『そんなに待ったかな？』
「全部わかっててやってるんですよね、あれ。あいつらかわいそ。」
『どうだろうね。』
真っ白な髪を楽しげに揺らし、どこの王子様だよ、と言いたくなる程に自然とわたしの鞄を持つ。こいつほんと何がしたいんだ。
『刀也くん達に何か買っていこうか。』
「たんぽぽとかでいいんじゃないですか」
『花屋は宛がないなあ』
「あそこらへん咲いてますよ」
『まず冬なんだ、リリ。』
「あはは」
Aが巻いていたマフラーは、いつの間にかわたしの首に巻かれているし、なんでもないように道路側を歩くし。
寒いな、ほんと。
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名無し40322号(プロフ) - 七城ちゃんの口調やさらっと女性ライバーさん達を口説いてるとこ好きです七白のコンビがとてもとっても好きです書いてくださってありがとうございます！七城ちゃんが白雪姫に口説かれてるとこめっちゃ見てみたいです！ (2月4日 1時) (
レス) id: 9fae81429f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の凉宮 - けんたて最高ッッッ でも、やっぱりangyなんよ (2023年4月9日 23時) (レス) @page23 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
AI30853280(プロフ) - もし宜しければ七城×戌亥が見たいです！いつも応援させて頂いてます！ (2023年3月11日 23時) (レス) id: 76db64882d (このIDを非表示/違反報告)
甘宮ゆな - 七城ちゃんがかっこいい×可愛いって感じで最高です! (2023年1月7日 2時) (レス) @page15 id: c2e0d1b115 (このIDを非表示/違反報告)
鴉玄(プロフ) - ［\2434 じゃんけん弱々な七虐tskr代］いつも陰ながら応援しています！お身体に気をつけて更新頑張って下さい！ (2022年12月27日 0時) (レス) @page14 id: 436aae3705 (このIDを非表示/違反報告)
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