『嫌だ』と言う選択肢 黄緑 ページ13
(『ある日、間違い。』の緑視点)
緑side
『愛のない恋愛はするべきやない』
別れを告げた日の亮ちゃんもいつものように格好よかった。
『ええよ』と『俺もそう思う』と返した俺。
亮ちゃんに言われたその言葉通りに思った。
確かにな、って思った。
ただ、『亮ちゃんはもう俺を愛してくれてへんねや』と思うと悲しくて、それなら一緒にいる意味もないなと思った。
別れても嫌われたくない。うっとおしい、しつこいやつやと思われたくない。
全て、強がりだった。
亮ちゃんの前では笑って過ごした。
気にせずに、俺を思い出の一つにして、先へ進んでください。とでも言うように。
笑えてるか心配だった。
『好き』という感情が溢れてないか心配だった。
自分よりも、亮ちゃんを優先させたかった。
そうしたら、体調を崩した。
微熱と少し喉が痛いだけで、特にキツいものでもなかった。
丸「なんかええ痩せ方じゃないと思っててん。不摂生やな？」
大「ええの、仕事優先したかったの。…少し休み入れてくれたし、休めるやろ。」
丸「無理したアカンで？以外と体弱いんやから。」
いい、これでいい。
少し、落ち着けるだろうから。
体調くらい、治せるだろうから。
家に居ても結局考えてしまうのは亮ちゃんのこと。
ここで二人で寝たな、とか。ここで俺へのオリジナルソングおねだりしたっけ、とか。
溢れ出る感情に、また涙が溢れる。
ずっと泣いてる気がして、何も食べる気がしない。
何処がアカンかったのかな。
俺は亮ちゃんを愛してた。今でも愛してる。
亮ちゃんは愛してなかった。
笑って終わらせたかった。
ずっと無理して笑ってた。
もう、会いたくなかった。
会わなきゃいけなかった。
泣きたくなんてない。
涙が止まらない。
サヨナラなんてしたくなかった。
サヨナラしてもうた。
俺には、そんな選択肢なんてなかった。
一つしか、なかった。
(別れを告げられた時、『嫌だ』と言ったら何か変わってましたか？)
end.
(『ある日、間違い。』と『『嫌だ』と言う選択肢』でした。別れを告げたけど後悔する錦戸さんと、『嫌だ』と告げる勇気がなかった大倉さんです。悲しいけど、両片想いなので…！ね？)
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夜義 - にうさん» にうさん！ありがとうございますー！これを思い付いた時にはもう、『あぁ、辛い』って思っちゃってて投稿するか迷ったんですが…。悲しいですよね、この話。リクエスト等あったら、何なりとどうぞ！ (2017年6月18日 12時) (
レス) id: a2e8deaa06 (このIDを非表示/違反報告)
にう(プロフ) - うわぁぁぁぁぁん！えーす…涙ぱっち設定大好きです。。。最後のエースの手紙にやられました、、、来世で〜お前女側な。でぎゅーーっとなりましたよ！心が！笑 (2017年6月18日 2時) (レス) id: 9ae15cb049 (このIDを非表示/違反報告)
夜義 - コメント、リクエストくれるとありがたいです。お願いします！ (2017年6月17日 22時) (レス) id: a2e8deaa06 (このIDを非表示/違反報告)
夜義 - にうさん» にうさん、ありがとうございます！なんか考えさせるような小説が書きたくて…！コメント貰えて、こちらも考えたかいがありました！とっても嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年6月12日 23時) (レス) id: a2e8deaa06 (このIDを非表示/違反報告)
にう(プロフ) - すごいすごいすごい！「言葉は頭だけでいい」ってそういう事なんですね！いつも読んだ後はキュンと感動と納得が混じって不思議な気持ちです…笑これからも頑張ってくださいー！ (2017年6月12日 23時) (レス) id: 9ae15cb049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜義 | 作成日時：2017年2月23日 7時
