泣かないで、笑って？（桃） (ページ20)

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「あっ、ベリーちゃん！」

ついに日曜日がやってきて、私とのんちゃんは病院の前で待ち合わせ。

「ごめん、遅くなっちゃ…うわっ！」

「おわっ、もうほんまに気ぃつけや」

慣れないヒールでつまずいて、転びそうになってしまった。

「高い靴履いとるんやったら、走っちゃダメやん」

「ごめん…、気をつけるね」

こんなところまで気にかけてくれるなんて、優しいんだなぁって呑気にそう思った。

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「…ところで、今日はどこへ？」

その質問を待っていましたと言わんばかりに、自慢げに行き先を教えてくれた。

「今日は、遊園地やで！」

遊園地か…。

久しく行ってないなぁ、と、その懐かしさに楽しみが募る。

着いたのは、地元の小さな遊園地だった。

小さな子供から大人まで楽しめる、昔ながらの遊園地だ。

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「うわぁ…、ベリーちゃんっ！はよ、はよいこ！」

「ちょっ、のんちゃん待ってよ！」

私のことはおかまいなしにずんずんと進んでしまうから、その後を小走りで追いかけた。

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今日はちょっと疲れそうだけど、素敵な一日になりそうです。

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