泣かないで、笑って？（桃） (ページ19)

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「えっ…、大切な日曜日、私で潰しちゃっていいの！？」

てっきり、その日は家族とゆっくり過ごすのかと思っていたから、のんちゃんからのお誘いにすごくびっくりした。

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「ベリーちゃんと一緒におりたいんやって」

動揺を隠せない私に、のんちゃんはさらに追い討ちをかける。

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「それに俺、初デートなんやで！記念すべき第一回をベリーちゃんとのデートにしたいねん！」

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キラキラと満面の笑みでこちらを見つめるのんちゃんに、私の顔が熱くなっていくのがよくわかった。

「ベリーちゃん、顔真っ赤笑」

「だ、だって…」

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もしこのデートが本物になったら、その時は私の初デートでもあるんだ。

あ、大毅と遊びに行ったことは抜いてね。

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「で、どうなん？日曜日、デート付き合ってくれるん？」

熱が冷めない顔を必死に隠しつつも、コクリと頷く。

やっとの思いで落ち着きを取り戻してのんちゃんをみると、

「ふふっ。まだ5日くらいあるんに、めっちゃ楽しみ！」

大人っぽい彼は、子供みたいにはしゃいでいた。

「その日元気じゃなきゃ意味ないからね？」

「おん！わかっとるよ！」

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日曜日、私もわりと楽しみかも。

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