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○１５ ページ15
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そんなある日。
いつも通り、のんちゃんの部屋の前のドアをノックしようとした時のこと。
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中から弱々しい泣き声が聞こえた。
「え…？」
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違う人の部屋と間違えたかと思って、名前を確認してみても、
「小瀧、望…」
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中で会話をしている様子はないし、聞こえるのは弱い嗚咽と鼻をすする音だけ。
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＿のんちゃんが、泣いてる？
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ドアをノックして数秒後、「どうぞ」って小さな声が聞こえた。
「失礼します…。のんちゃん！どうしたの？」
目を真っ赤に腫らして、いつもの甘い雰囲気は、少しも感じられなかった。
「べつに、なんでもあらへんよ」
「嘘なんでしょ？私に話して？」
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真逆だと思ってた。
私とのんちゃんの性格は。
けど、そんなことなかった。
自分の弱いところ見せたくないの、一緒なんだ。
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だからこそ、のんちゃんが私を救ってくれたように、
私ものんちゃんを救いたい。
誰にも言えない苦しみを、少しだけでも分けて欲しい。
そう思ったんだ。
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作者名：えぇふぇす | 作成日時：2018年2月15日 23時
