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○１１ ページ11
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「のんちゃん。こちら幼馴染の大毅」
次の日、私は大毅とのんちゃんを約束通り会わせていた。
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「大毅、な。苗字は？」
「重岡やで」
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ほんならしげって呼ぶ！って目を輝かせるのんちゃん。
「俺のことは小瀧って呼んでや」
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気がつけば、もう二人で笑いあって、楽しそう。
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「ベリーちゃん！しげが笑笑」
「ちょっ、小瀧言うなって！」
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何を話しているのか、顔を真っ赤にした大毅と面白そうに笑うのんちゃん。
「もうほんまにやめてやぁ…」
服をパタパタと仰ぎ、大毅は赤くなった顔を誤魔化すように俯いた。
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「さっき何話してたの？」
大毅の部屋に戻って、二人でさっきのことを話していた。
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「な、なんでもあらへんっ！」
また顔を赤くする大毅。
凄く気になるけど、ま、いっか。
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「小瀧、Aの事ベリーちゃん？って呼んどるん？」
「うん、なんか勝手にそうなった笑」
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変わったやつやなー、って大毅は笑った。
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本当に私もそう思う。
のんちゃんはきっと、凄い力を秘めているって。
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そして、少しずつ、私の人生が変わり始める。
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のんちゃんの、不思議な力によって。
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作者名：えぇふぇす | 作成日時：2018年2月15日 23時
