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「ベリーちゃんベリーちゃん！」
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あんなあんなぁ、って大きな声で話すのんちゃんは、子供みたい。
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「ベリーちゃん？」
「…、あっ！ん？何？」
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今日はちょっと、学校で精神的にやられてしまって、ぼーっとしちゃってた。
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「なんか、様子変やで？」
「なんでもない！大丈夫！」
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のんちゃんには、知られたくなかった。
自分の弱いところを見せたくなかった。
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「でもなんか変やん」
「そんな事ないよ！いつも通り！」
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必死に笑顔を作って、のんちゃんにバレないようにつくろったつもり。
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「明らかにおかしいやん！大丈夫やなさそうやし！」
でもその笑顔はつくろった“つもり”であって、その場をやり過ごせたわけではない。
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「なんかあったなら、ちゃんと話さんと俺もわからへんよ」
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なんでかな？
いつもは、のんちゃんの甘い声が心地よく感じるのに、今だけは聞きたくない。
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「なぁ、なんか言えへんの？」
その言葉に、私は返す言葉を間違えてしまった。
自分の余裕がなさすぎて、制御が効かなくなってたから。
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「うるさいなぁ。のんちゃんには関係ないことじゃん！ほっといてよっ！」
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してしまったことの大きさに、ハッとした私は、
その場の気まずさに耐えきれず、のんちゃんの部屋を飛び出してしまった。
ごめんね、のんちゃん。
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作者名：えぇふぇす | 作成日時：2018年2月15日 23時
