○30 ページ30
.
のんちゃんの部屋に、毎日通った。
毎日、話しかけた。
毎日いちごミルクをふたつ買って、ギリギリまで目を覚ますのを期待して、結局は私がもう一つも飲む、それが日課。
そして、もう4日が過ぎた。
私はある事を心がけた。
それは、笑顔でいる事。
のんちゃんは目を覚まさないんじゃないか、なんて頭の隅で思ってしまっても、無理やり笑って、目をそらした。
お姉さんみたいに、強いふりをした。
「今日は起きるかなぁ?」
「…、小瀧のことやし、目ぇ覚めたら心配いらんくらいうるさくなるって」
大毅と屋上でお弁当。
いつも私のクラスまで誘いに来てくれる。
だからお昼休みは唯一ゆっくりできる時間なんだ。
「のんちゃん大丈夫かな…」
.
のんちゃんの話ばかする私に、大毅はひとつため息を漏らした。
.
そして、想像もしていなかった事を口にした。
.
「Aってほんまに小瀧のこと好きなんやな」
.
213人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えぇふぇす | 作成日時:2018年2月15日 23時