【HQ】アイドルの兄たちに愛されちゃってます。【赤葦/白布/国見】

アイドルな彼ら７ ページ7

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あれから、白布くんが国見くんを起こして、マンションの最上階にある彼らの部屋へと向かった。たしか、マンションって最上階の部屋が一番高かったような……。

マンションの入り口には厳つい警備員さんが2人もいて怖かった。
Stellaの顔を見て、笑顔で私にも挨拶を返してくれたが、ヤクザにいてもおかしくないほどの強面っぷりだ。
床も壁も、至るところ全部が高そうに見えて、私と彼らとじゃ、住んでいる世界が全く違うのだと改めて実感させられる。

「いらっしゃい、Aちゃんだね。」

彼らの部屋の扉を赤葦さんに開けてもらうと、一条さんが出迎えてくれた。
メディア出演が無いのがかえって不思議に思うくらいに、イケメンでスタイルが良くて、綺麗な高級スーツがとても似合っていた。流石、Stellaの父。
彼らの顔面偏差値の高さはきっと、ご両親の最良のDNAから来ていることだろう。
一条さんに深々とお辞儀をすると、そんなに緊張しないでいいのに、と微笑まれて、部屋の中へと招かれた。

お洒落な家具や小物が置いてあって、配置にも一体感があった。
カタログなんかで見るプロが選んだインテリアのようにとても綺麗。

リビングで待っていると、奥の部屋からお母さんが出てきた。
再婚のことをちゃんと言ってなかったから気まずいのか、目は合わせてくれないけど、この前会った時よりも元気そうな顔をしていてほっとした。

ソファに腰をかけると、隣に赤葦さんが座ってくれた。
顔に出さないように必死に振舞っているけど、口から心臓が出そうなほど緊張しているから、白布くんや英くんに座られるより、いくらか安心する。
全員が何かしらのイスに座った所で、向かい側にいる一条さんが口を開いた。

「急に呼び出してごめんね。スケジュールが今の時間しか空いていなくて。遠回しにしても意味がないから、単刀直入に言うね。僕と、千秋の結婚を認めてもらいたいんだ。時間が欲しいなら、こちらもすぐにとは言わない。」

逆に、単刀直入に言ってもらえて助かったと思った。
赤葦さんに話を聞いた時から、既に私の意志は固まっていた。

「……もう、決まってます。一条さんがお母さんを幸せにしてくれるのなら、ぜひ私のお母さんと結婚して欲しいです。」





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