かわいい子には要注意２ ページ34
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一瞬、莉子ちゃんから怖いオーラが出ていたのは私の気のせいだったようで、すぐにいつもの笑顔の莉子ちゃんに戻った。かわいい後輩の頼みは断れないなぁ。
「ぜんぜん！一緒に食べよっか。」
「やったあーー！大好きです、センパイ。」
ぎゅうっと抱きしめられる。ああ、天使とはまさに莉子ちゃんのことだろう。可愛すぎて死ぬ。私が莉子ちゃんに癒されているところで、予鈴が鳴ったので急いで教室に戻ることにした。
「……バカな女。痛い目に遭えばいいのに。」
時は流れて、昼休み。いつものグループには一年生の女の子と食べることになったとあらかじめ断りを入れておいたので、あとは中庭に行くだけである。
……何だか胸騒ぎがするのは気のせいだろうか。悪い予想ほどよく当たる。
中庭に着くと、肩を誰かに押される。顔面強打しそうになるのを、ギリギリ耐えて顔を上げると罵声を浴びせられた。
「二年のくせに、調子乗りやがってウザいんだよ！」
「え……？」
中庭に行った途端、三年生の先輩に腕を引っぱられて大人数に暴言を吐かれる。
「Stellaはみんなのモノなの、あんたみたいなブスが抜け駆けしちゃいけないの。」
「私抜け駆けなんか……！」
「じゃあ、これは何？」
私がStellaと話している写真を何枚も見せられる。敢えて、周りに人がいないところを選んでいたのになんでこんなに何枚も盗撮されてるの……？
莉子ちゃんも混ざっていた写真もあるはずなのに、莉子ちゃんの部分は全て切り取られている。何者からかの、悪意が感じられるような写真ばかり。
「Stellaとこんな人気のないところで話してんのに、出しゃばってない？冗談は大概にしろよ！」
バキッ
耳を劈くような叫び声ののち、肩を殴られる。痛い。他の先輩にも蹴られ、殴られ、全身が痛くなっていた。
必死に暴力に耐えていると、ふと過去の記憶を思い出した。
たしか、Stellaの過激派ファンに目を付けられて、退学した子がいた。詳しくは知らないけれど、この人たちのいじめは退学したくなるほどひどいんだ。
Stellaの過激派ファンである３年生の先輩方は、Stellaがこの学園に入学することを知り、金に物を言わせて、この学校に入学してきた人ばかりで学校で起こした問題も大抵はお金で解決される。
娘に甘いうえに、過保護で先生方も中々手が出せない。Stellaでさえ、少し対応に困ってしまうような、そんな存在なのである。
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一(プロフ) - 氷翠さん» 夢主は生粋のいい子ちゃんにしてみました。 読んでくださりこうしてコメントくださることが一番嬉しいです。 更新頑張ります！ (2019年12月27日 9時) (
レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 輝星さん» ありがとうございます。ときめいてもらえて嬉しいです。更新頑張ります……！ (2019年12月27日 9時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 夢主様良い人すぎて泣いた。大好きになりました！登録できないのが悔しい・・・更新頑張ってください！！ (2019年12月25日 20時) (レス) id: 3f35ea9ba7 (このIDを非表示/違反報告)
輝星(プロフ) - とっても素敵でめちゃくちゃトキメキまくってました！すごく大好きです！語彙力なくて全然言えないのが悔しいです。更新頑張ってください！楽しみに応援してます！ (2019年12月25日 2時) (レス) id: 5fda6ee181 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 神月さん» ありがとうございます。地の文が多くて読みにくいところもあると思いますが、そういってもらえて嬉しいです…！頑張ります。 (2019年12月17日 19時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ninoma_e
作成日時：2018年5月4日 17時
