アイドルな彼ら4 ページ4
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……遠回しに太っていると言われたけど!
やっぱり太ったかなぁ。最近、放課後にスイーツばっか食べてたツケが……よし、明日からはちゃんとダイエットしよう。
ダイエットの計画を頭の中で必死に立てていると、国見くんは何かを思い出したように口を開いた。
「七瀬……って事はこの子が、今日から俺たちの妹になるんだ。」
国見くんは突然、意味の分からないことを言い出すのである。妹って、一体どういうこと!?
他の二人は至っていつも通りで、私だけが国見くんの発言に動揺しているのである。そんな私を見て、赤葦さんは申し訳なさそうに言った。
「ごめんね、ちゃんと順を追って話そうと思ってたんだけど。」
アイドルに申し訳なさそうな顔をさせるなんて、私はとんだ重罪人だ。首吊って死ぬしかない……。
そんなことないです!と必死にフォローすると、佐倉さんは面白い子だねと笑われた。
こんな間近で微笑まれるなんて。既にかっこいいの基準を超えていて、息をするのも忘れてしまいそうだ。
というか、イケメンは何をしていてもイケメンだから困る。
「でも、いずれなるよ。前提として、七瀬さんがokしたらだけど。」
それってどういう……と尋ねようとしたとき、携帯の画面をちらっと見た白布くんが言った。
「京治、車来たみたいだぞ。」
「ありがとう。それじゃあ、行こうか。」
ん?行くって、どこに?
状況が掴めなくて呆然としていると、赤葦さんに手を取られた。まるで、赤葦さんが王子様みたいにエスコートしてくれる。
……じゃなくて、展開が早すぎて全然ついていけないんですけど!?
思うように足が動かない私を赤葦さんは、半ば引きずるようにして運び、黒色のやけに広々としている車に乗り込んだ。これが、リムジンってやつ?
車にはすでに運転手さんがいて、全員が乗ったところで自動的にドアが閉まり、目的地へと出発した。え、映画だ。
令嬢や御曹司が乗るような車に目をパチクリとさせながらも、今一番気になっていることを赤葦さんに聞いた。
「あの、どこに向かってるんですか。」
いくらStellaに連れてこられたとはいえ、学校を途中で抜け出して、リムジンに乗るなんて、どう考えても普通の学生じゃないし、不安だ。私みたいな一般人とStellaが一緒にいる時点で普通じゃないことはたしかなんだけど。
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一(プロフ) - 氷翠さん» 夢主は生粋のいい子ちゃんにしてみました。 読んでくださりこうしてコメントくださることが一番嬉しいです。 更新頑張ります! (2019年12月27日 9時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 輝星さん» ありがとうございます。ときめいてもらえて嬉しいです。更新頑張ります……! (2019年12月27日 9時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 夢主様良い人すぎて泣いた。大好きになりました!登録できないのが悔しい・・・更新頑張ってください!! (2019年12月25日 20時) (レス) id: 3f35ea9ba7 (このIDを非表示/違反報告)
輝星(プロフ) - とっても素敵でめちゃくちゃトキメキまくってました!すごく大好きです!語彙力なくて全然言えないのが悔しいです。更新頑張ってください!楽しみに応援してます! (2019年12月25日 2時) (レス) id: 5fda6ee181 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 神月さん» ありがとうございます。地の文が多くて読みにくいところもあると思いますが、そういってもらえて嬉しいです…!頑張ります。 (2019年12月17日 19時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一 | 作者ホームページ:https://twitter.com/ninoma_e
作成日時:2018年5月4日 17時