ドキドキの同居生活2 ページ11
「部屋は、一番奥が俺、その隣英で、俺の向かいが賢二郎、その隣がAでいい?」
「何で、俺がこの女と隣に……。」
「くじだから仕方ないよ賢二郎。俺が代わってあげてもいいけど。」
いつの間にか赤葦さんも、七瀬さんからAへと呼び方が変わっていた。
話によると、白布くんは生まれ順で行くと次男だそうだが、国見くんに宥められている所を見たら、実は末っ子なんじゃないかと思う。
結局、私の菌が国見くんにうつるだの何だの言われて、部屋はくじ引きの通りとなった。
……失礼な。
まだきちんと把握していないが、1階はリビングやキッチン、お風呂などの共用スペース。
2階は同じような部屋が4つと、少し広めな部屋が1つ。4つの部屋は各自室になる予定だ。
「ご飯と掃除はどうする?当番でもいいけど、そうしちゃうと兄妹って感じしないよね。」
「たしかに、シェアハウスっぽい。」
言われてみれば……。
私にとって兄妹はStellaが初めてだから、兄妹がどういうものなのかイマイチよく分かっていない。
でも、お互いがお互いを温かい存在だと思える関係になればいいなぁ、と思う。ただの想像だけど。
その為に、まずは私が頑張るしか!
「私、やります!ご飯も掃除も洗濯も!」
「えっ!?そんなの悪いよ。」
「いいんです、大丈夫です!私、お母さんほぼ家にいなかったので家事はある程度できますし、Stellaの皆さんはお仕事に集中してください!」
私が妹になったことで、Stellaに迷惑はかけたくない。
きっと、私が妹になった時点で、すでに重荷だもん。
家事は今までやって来たし、その量が少し増えるだけだ。
Stellaを間近で見られる代償と思えば、ずいぶんと安いものである。
そうは言ったものの、赤葦さんは私に悪いと思って、中々OKを出してくれなかった。
一体、どう言えば、納得してくれるのだろう。
脳みその詰まっていない私の頭で考えても良い策は思い浮かばず、どうしようかと悩んだ。
「いいじゃん。やらせれば?」
「賢二郎、それじゃあAに負担がかかっちゃうだろ。」
「……こいつもこいつなりに兄妹になろうとしてんだろ。大変だったら、そん時は手伝ってやればよくね。」
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一(プロフ) - 氷翠さん» 夢主は生粋のいい子ちゃんにしてみました。 読んでくださりこうしてコメントくださることが一番嬉しいです。 更新頑張ります! (2019年12月27日 9時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 輝星さん» ありがとうございます。ときめいてもらえて嬉しいです。更新頑張ります……! (2019年12月27日 9時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 夢主様良い人すぎて泣いた。大好きになりました!登録できないのが悔しい・・・更新頑張ってください!! (2019年12月25日 20時) (レス) id: 3f35ea9ba7 (このIDを非表示/違反報告)
輝星(プロフ) - とっても素敵でめちゃくちゃトキメキまくってました!すごく大好きです!語彙力なくて全然言えないのが悔しいです。更新頑張ってください!楽しみに応援してます! (2019年12月25日 2時) (レス) id: 5fda6ee181 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 神月さん» ありがとうございます。地の文が多くて読みにくいところもあると思いますが、そういってもらえて嬉しいです…!頑張ります。 (2019年12月17日 19時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一 | 作者ホームページ:https://twitter.com/ninoma_e
作成日時:2018年5月4日 17時