【HQ】アイドルの兄たちに愛されちゃってます。【赤葦/白布/国見】

かわいい子には要注意９ ページ41

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一条さんの力で、今回いじめに関わった子たちを退学処分にする手続きが進んでいたようだったが、私の一存で取りやめてもらうことにした。
加害者である女の子たちに一条さんは凄く怒っていたらしく、私にはお父さんがずっといなかったから。忙しいのに時間を取らせてしまって申し訳ない反面、本当の親子みたいに私のことを思って怒ってくれているのがとても嬉しかった。

それから今日の朝、生徒会と親衛隊で話し合いがあったようだ。暗黙の了解のように存在していたファンの統制制度に「暴力や人を傷つける行為は禁止。」という注意書きが増えた。これで、あの公開処刑のようないじめは今後一切起こらない。本当に良かった。

話し合いが終わった後、親衛隊の人たちが私のクラスにやってきて謝られた。悪かったところを素直に認めて、謝る。当たり前のことだけど、出来ない人だっている。でも、彼女たちにはそれが出来るから、今度は道を踏み外さないで純粋な気持ちでStellaを応援してあげてと言った。

残るは、莉子ちゃん。親衛隊の証言によって、いじめを受けている私の動画を撮っていたのはやっぱり莉子ちゃんだったことが分かった。莉子ちゃんは、いじめを企てた主謀者で、写真をチラつかせて言葉巧みに誘導して、親衛隊を動かした……らしい。

あの、優しい莉子ちゃんがそんなことをしていたなんて。信じたくない。だけど、私に向かって笑いかけてくれた、あれ全部が嘘だとは思わない。
莉子ちゃんに心を入れ替えてもらうなら、今しかない。真正面から話が出来るのは賢二郎でも他の人でもなくて、私だ。

Stellaの皆にそう言うと、何かあっては遅いからと京治さんが付いてきてくれることになった。心細かったので、嬉しい。
生徒会室に入ると、放送で呼び出した莉子ちゃんが既に来ていて、椅子に座っていた。

「あの……莉子ちゃん、」
「私は、悪いことをしたなんて一ミリも思ってない。皆努力して、Stellaに一歩でも近づこうと頑張ってるのに。いつもヘラヘラして、何の努力もしてないアンタがStellaに気に入られるなんて、許せなかったのよ……！」





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