ドキドキの同居生活8 ページ17
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顔こそ見られなかったものの、態度で国見くんにドキドキしていたことはバレていたと思う。どうしよう!明日から生きていけないよ……!
その勢いで開けてしまった扉の中にはスマホ画面を見ながら寝転がっている白布くんがいて、「うるせえ!!」と、怒鳴られた。
しまった、自分の部屋と間違えた。
どうしたらいいかわからなくて、「ご飯です!」とだけ叫んで、足早に部屋を出ようとしたのに、白布くんに腕を掴まれる。
「てか、何で顔赤いの?」
「……っはあ!?赤くないし!!」
「じゃあ何で、顔隠してんだよ。」
「白布くんには関係ないでしょ!」
早くこの部屋を出たい。
そんな願いは儚く散って、顔を隠していた腕を呆気なく白布くんに外され、無様な赤い顔を晒してしまうのだった。
自分はこんなに男に耐性が無かったのかと、自分の恋愛経験の無さに半泣き状態である。
私の顔を見た瞬間、白布くんの手は緩んだ。
が、逃げる元気もなくて、呆然と白布くんの顔を見つめてしまう。
「……悪かったな、引き止めて。飯行くから、先行ってて。」
急にしおらしくなった白布くんに驚いたが、きっと私の顔を見て萎えたのだとそう解釈をした。
母は世界の美女100選に選ばれるほどの美人であるが、私はそうかと聞かれればアイドルが出会ってきた美女とは到底並ぶことができないだろう。
もっと可愛い顔で生まれてきたかったよ……。
ふらふらとベッドに戻る白布くんが心配になって冷めないうちに来てよ、と声をかけると、曖昧な返事しか返ってこなかった。
……急に具合でも悪くなったのかな。
白布くんの部屋を後にして、ドア越しに赤葦さんに声をかけてから下に降りると、ものの数分でダイニングに全員が揃った。
食卓にこの量のご飯を並べたのも、大勢で食事をするのもほぼ初めてのようなものなので、テンションが上がる。
「いただきまーす!」
「いただきます。」
Stellaがご飯を食べ始める。
私のお腹もペコペコだったが、料理の感想を聞くまで食事が喉を通らなさそうなので、皆さんの感想を待った。
普段、シェフに作ってもらっているからなぁ。
シェフには到底及ばないとしても、それでも美味しいと言って貰えれば、私は嬉しい。
「……うまい。」
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一(プロフ) - 氷翠さん» 夢主は生粋のいい子ちゃんにしてみました。 読んでくださりこうしてコメントくださることが一番嬉しいです。 更新頑張ります! (2019年12月27日 9時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 輝星さん» ありがとうございます。ときめいてもらえて嬉しいです。更新頑張ります……! (2019年12月27日 9時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 夢主様良い人すぎて泣いた。大好きになりました!登録できないのが悔しい・・・更新頑張ってください!! (2019年12月25日 20時) (レス) id: 3f35ea9ba7 (このIDを非表示/違反報告)
輝星(プロフ) - とっても素敵でめちゃくちゃトキメキまくってました!すごく大好きです!語彙力なくて全然言えないのが悔しいです。更新頑張ってください!楽しみに応援してます! (2019年12月25日 2時) (レス) id: 5fda6ee181 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 神月さん» ありがとうございます。地の文が多くて読みにくいところもあると思いますが、そういってもらえて嬉しいです…!頑張ります。 (2019年12月17日 19時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一 | 作者ホームページ:https://twitter.com/ninoma_e
作成日時:2018年5月4日 17時