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「少し痛みますが、大丈夫です。お気遣いありがとうござ、」
「ごめんな。もっと優しくすれば良かったよなぁ。俺、加減とかあんまし出来ひんタチで。」
「え」
停止した私に金髪の彼は、にやりとシニカルな笑みを浮かべた。
「俺は宮侑。気軽に侑って呼んでくれると嬉しいわぁ。大学一年の19歳や。よろしゅう。」
「そうじゃなくって……！」
必死に聞き返そうと頑張ってみるが、言葉が見つからない。優しくとか、加減とか、少なくとも私を助けてくれた人が言うセリフじゃない。目で言いたいことを訴えていると、伝わったのか、宮侑はぽりぽりと頭を掻きながら、私の言いたいことをさらりと当てて見せた。
「Aちゃん刺したんは御察しの通り、俺やで。好きすぎて刺してもうた。」
何となく予想はしていたが、受け止められるかと訊かれれば、また別の話だ。
初対面で、好きって何。好きすぎて刺しちゃうってどういう神経なの。回らない頭で思い付かんだのは、きっとこの人はサイコパスか、快楽殺人鬼。一応病院には連れてきてくれたみたいだから、良心が欠落している訳では無さそうだ。ということは、つまり。
「さ、殺人鬼……！！」
「人聞き悪いなぁ。こうして、病院にも連れてきてあげたんやんか。それに俺、別にアンタを殺したいわけちゃうねん。」
「それってどういう、」
言いかけたとき、コンコンコン、とドアがノックされる音が聞こえた。どうやら、看護師さんが入ってきたみたいだ。タイミングが悪いにも程がある。
「そろそろ面会時間が終わりますが、佐藤さんの様子はどうですか？」
「行ってくるわ。Aちゃんはここで待っとき。」
やけに親切だし、私を殺したいわけじゃなさそう。
でも、それなら何の為に私を刺したんだろう。メリットを感じない。余計に、意図が分からない。カーテンの向こう側で聞こえてくる会話は想像以上にまともなものだった。私を刺した人物だとは到底思えない。
そんな時、カーテンが勢いよく開くと共に、シャッという音にびっくりして布団をぎゅっと握り締めながら体を強張らせる。
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水彩campus - めちゃくちゃ良い作品です！！！侑かっこよすぎ……(ニヤニヤ)更新頑張って下さい！！待ってます(*^^*) (2020年11月29日 3時) (
レス) id: d614036431 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - チャイさん» チャイさんありがとうございます。色気ムンムンの宮侑目指して今後も頑張ります……！ (2018年11月26日 22時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
チャイ(プロフ) - 色気に溢れた作品ですね……最高です (2018年11月25日 14時) (レス) id: 26170b8b11 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - manaさん» manaさんありがとうございます！楽しんでいただけて何よりです！更新がんばりたいと思います……！！ (2018年11月17日 17時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
mana - とってもいい作品ですね！これからも応援してます！！！！！！！！！！ (2018年11月16日 20時) (レス) id: a616d0f8f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ninoma_e
作成日時：2018年11月10日 17時
