2 ページ4
「で、要件ってなんですか?」
「実はなー、遊真は近界民なんだ」
「へーそうなんですか」
「あれ、驚いたりしないんだ」
「聞きましたよ、遊真の活躍の話。どう考えてもそんな動き近界民くらいしかできないじゃないですか?
それで?黒トリガーを本部がパワーバランスを整えるために奪おうとしてるから手伝わせようとしてるんですか?」
「わーお、もうそこまで分かるんだ」
「私のSEの存在覚えてます?」
「ああ、そうだったそうだった」
そんなやり取りをしていると、迅さんが突然、ああ、もうすぐか……とか言いだした。
「もしかしてだけど、もう行く時間ですか?」
「そうだよ。じゃあ、行こうか」
そう言って、私と迅さんは屋上から飛び降りた。
・
向こうにつくと、嵐山隊がいた。
「嵐山隊だー!」
「おお、Aか」
「お久しぶりです」
「ああ、Aさんですか」
上から順に嵐山、時枝、木虎の順で返してくれた。
「Aは裏からこっそりやってくれるか?その方がいいと俺のSEが言ってる」
「りょーかい。じゃあ狙撃手辺りいっときまーす」
「じゃあ、俺が合図したらやり始めていいからー」
「はーい。
じゃ、手始めに奈良坂あたりからかなー」
じゃ、そう言う事で、と言うと去って行った迅さん。
暇だからちょっとトリオン体の換装をとき、元民家の屋根の上に座り込み、櫆に話し掛ける
「ねぇ、櫆。起きてるんでしょ?」
《…………………………なんだよ》
「間が長いねぇ。まあいいや。
……そろそろ、吸血鬼か帝鬼軍が、攻めてくる」
《……根拠は?》
「迅が、イレギュラーゲートが多く開く。防衛隊員を増やした方がいい。ってさ」
《そんなことしたって、対処出来ないのに》
「それでも、守りたいから。毎日防衛任務入れた」
《……また、1人で抱え込むの》
「あはは、心配してくれてるの?
……そうでもしないと、この世界は支配される。そうさせないためにも、私がどうにかしないと」
《……ま、頑張って》
「お、そんなこと言うなんて珍しいじゃん」
《俺にまで迷惑がかかるのはごめんだからな》
櫆との会話を続けていると、木虎から声がかかる
「A先輩。もうすぐです。早く準備してください」
「あは、木虎ちゃんありがとねー」
「いえ、別に」
「あはは、そっけないなー」
「ふざけないでください」
そんなやり取りをした後、嵐山隊が出て行った。
59人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
露亞(プロフ) - ワールドトリガーと終わりのセラフ!!最高です!尊いです!更新頑張ってください!! (2020年2月13日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レイン | 作成日時:2018年3月14日 7時