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____no side
無情にも突然現れたゲート。
「なにこれ多すぎ……
でも楽しそう!」
無邪気にはしゃぐ彼女の瞳は、ドス黒く、濁っていて。
「せいぜい楽しませてよね……?
じゃないと、すぐ全滅しちゃうよぉー」
笑いながら言う彼女を見たものは、誰もが驚くだろう。
「それじゃあ、行こうか」
あまりにも感情がない、ただの人形のような彼女。
それは、この世の誰もが畏敬するほど。
彼女が向かった先には、ネイバーはいない。
いや、ネイバー
・
「本部、こちら百夜ー。指示をくださーい」
〈南西方向、新型ネイバーが発生。向かってください〉
「りょーかい」
向かうとそこには木虎。
「うわー無双してるねー」
〈いるんだったら手伝ってください〉
「ほいほーい。分かったよー」
右手に弧月、左手にも弧月。
さあ、楽しい殲滅の時間だ!
「あはは!」
硬いと聞いていた新型ネイバー。
思ったほどじゃなかった。
「ちぇ、すぐ終わっちゃったー」
「え、Aさん…?」
「早く加勢に来なさいよ」
「おやおや、困惑してるねぇー。
どうせ加勢に行ったって行かなくたって変わらないでしょー?
楽したいんだよー眠いしー」
「ちゃんとやってください」
「気が向いたらねー」
「え、えっと…」
「おっとっと。置いてけぼりにしちゃったねー。
まあいいや。私もこっちで一緒にいくよー。
こっちの方が楽しいって、本能が」
「は、はぁ…」
「こっち来るんだったら本部に連絡入れなさいよ」
「そうするー
もっしもっし本部ー?こちら三澤ー
修についていくんで、よろしくでーす」
「こっち来るんだったらちゃんとやってもらいますから」
「そう言われたらやるしかないじゃーん?」
まだ始まったばかりの大規模侵攻。
彼女は運命を動かす立場にある……
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露亞(プロフ) - ワールドトリガーと終わりのセラフ!!最高です!尊いです!更新頑張ってください!! (2020年2月13日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイン | 作成日時:2018年3月14日 7時