守るために【終わセラ×ワートリ】

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昨日、あの後帰ったらすぐに寝てしまったらしい。
今日の朝起きたら昨日の服のままでめちゃくちゃびびった。


「(……？)」


昨日の気だるさがちょっと増え、頭の痛みも増え……
体が訴える不調を全て無視して、本部へ向かう準備をした。



ボーダー本部へ行くのがめんどくさくて、近道がわりに生身で警戒区域猛ダッシュしてたら足をひねった。
まあこんなことを気にするのもめんどくさくて、ほっといた。


なんてことを考えていたらもう本部だった。
人が少ないなーなんて思っていたら今日は平日で。

誰かいないかなー、とフラフラしていたら忍田さんに会った。


「あ、忍田さんじゃないですかー」

「ああ、Aか。ちょうどいいところに。
今から2時間後、防衛任務入れるか？
迅が、人数を増やした方がいいと言っていてな」

「はい、いいですよー。どうせ暇ですしー」


今は9時。開始時刻は11時。
どうせならそれまで訓練室入るか。


「んじゃ、2時間後、防衛任務行きますねー」
「頼んだぞ」
「はいはーい」


訓練室でアラームかけて1時間半やってこよ






・





アラームが鳴ったからやめて、あたりを見渡すと

「うわぁぁ……」

地獄のようになっていた。
トリガーを解除すれば、すかさず聞こえる櫆の声。

《やりすぎだろ……(呆》

「あははー
……ってかいつのまに起きたの？」

《ついさっきだ。
…そういやお前、足くじいてんじゃねえか》

「えー心配してくれてるのー？
別に大丈夫なのにー
ツンデレだなぁー」

《あ？殺すぞ。
つーか前にそれでグレンに怒られまくったバカは
どこのどいつでしたっけー》

「疑問符忘れてるよー
ま、いいや。とくにスピード上げなくていいや」

《上げる気もねえがな》

「うわーひどー」

《バカは黙っとけ》

「えー仕方ないなぁ」

《いちいちうぜえ》


んじゃ、防衛任務行きますかー




・





まったりと歩いて、巡視のようなことをやっていたけれど、特にネイバーも出ない。
ちなみに今はトリオン体だ。

「ふわぁぁー。ねむ」


不自然な程に晴れていて



「早く帰りたいー」



不自然な程に清々しいこの時間は



「早く終われー」



一瞬のうちに消え去った。

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