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1話 伏線(回収はしない) ページ2

「歌詞は『■■■(アイニジョウ)』で出てきたインク使いたいよねぇ」
「売ってるかな?(ハンター)サイトで見よっか」

現在、カフェで朝ご飯を食べている私たちは新曲のCDをもっとオシャレにしようと思いついた。それでインクをかっこいい色にしようとなったのだ。
二人共知っているジャンルが同じで今まで会話に苦労したことは無い。もし知らない事があれば歌とギターで解決してくれた。
 今回も共通の話題から楽しい日が始まる。

「うーん、この街にはなさそう」
「検索ワード変えてみたら?」
「『インク』も『文具』も『骨董』もダメ。全部見たとこしかないよ。」
「そっか〜、じゃあこの街も潮時かな。」
「大きな街に行こうよ」
「そうだねぇ、ここから近いとこは」
「ヨークシンシティ」
「行くかっ!」
「うん!」

 ヨークシンシティ、それは欲望と憎悪が渦巻く恐ろしい都市。そんな場所に少女二人で行って生き残れると???

____それが何とかなっちゃうんだよなぁ、これが!

「おじちゃん、これ試し書きして良い?」
「おう、ああでもそれ高ぇからなぁ」
「はーい!サンプル置かない方が悪いに一票」
「わかったわかった、使いな」
「「やったぁ!!」」

バイト見つけるのも、部屋を借りるのも、持ち前のコミュ力(商売人限定)と容姿(そこそこ)によりなんとかなっている。

「わっ、きれぇ」
「ホント、宇宙みたい」

 キラキラ光って紙の底に宇宙があるみたいに綺麗なインク、文具好きな私たちにとっては魅力的すぎる。
こんな綺麗なインクで歌詞を書いたらどうなるんだろう、まだ未完成のCDの完成像を想像して笑みが溢れる。

「これは買いだね」
「うん、買いだね」

さあおじちゃんに買うと宣言しようと振り返る瞬間、"古書も取り扱っている"店の扉のベルが鳴る。

 扉を開けたのは男の人、黒髪オールバックでで服のセンスがモロ「私カタギじゃないです」と言っている。目を合わせたらいけないタイプの人種だ。
しかし、振り返った瞬間に扉が開いたからお察しだ。

「顔めっちゃタイプだわ」
「え、ま?」

相方突然の性癖吐露。しまった、コイツは美青年または中性的な少年が大好物だった。そこだけは同ジャンル推してても被らなかったのだった。
でも師匠には興味なかったんだよね、私は落ちたのに...。解せぬ。

「とりま私、目ぇ合っちゃったしYOUお会計して」
「仕方ないなぁ」

持ってたものに2色増やして渡す、やっぱり1色だけって寂しいしさ(言い訳)。

2話 タイトルは作者の雑談欄→←小さなミュージシャン達



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作者名:来世は愛犬(柴犬が良いな) | 作成日時:2020年9月14日 0時

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