貴方が私を｢お姉ちゃん｣と呼んでくれるまで

捨て猫。 ページ32

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明日定期テストだFoooooooo!!
中間考査ﾊﾞﾝｻﾞｲ!!(ヤケクソ)
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任務から帰ってきて。

蝶屋敷の敷地外で蹲っているカヲリを見つけた。

なにをしてるのかな、と思いながら音をたてないように近付く。

肩をぽん、と叩いたら案の定カヲリは体を跳ねさせるほど驚いた。

その反応で満足した私が何を見ていたんだろうと覗きこもうとすると、慌てて背中に隠す。

その行為で嗜虐心が刺激されたので、それからは鬼ごっこもどきをした。

｢見てくださいよ、姉さん。あの子たち、何してるんでしょう。｣

｢あら、やんちゃになったものね〜。でもまあ、カヲリが元気に走り回ってるし、いいじゃない？｣

｢でも、カヲリが持ってるのって……。｣


満足するくらい追いかけたあと。

カヲリから箱を奪って中身を見ると…何匹かの、子猫だった。

目が合うと、みゃーみゃー鳴く。

可愛らしい。

可愛らしい、けど……。

蝶屋敷は、怪我人が来る場所だ。

そこに動物を入れるわけにはいかない。

カヲリもそれがわかっていたから、敷地外にいたのだろう。

もしかしたら、隠れて飼うつもりだったのかもしれない。

蝶屋敷から師範達が一部始終を見ていたようなので、もし私が見つけなくても無理だっただろうが。


ひとまず今から逃がすのは無理なので、明日任務のついでに逃がそう。

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