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ナ[今夜のゲスト、二宮と窪塚は嵐の音楽面を担う2本の柱]
ナ[そんな2人が共作する姿を、今夜は特別に一部始終ご覧頂こう]
二「はよざいまーす」
『おはよー。遅かったね』
二「ぜーんぜんオッケー出なくてさ」
ナ[ドラマ収録終わりの二宮がスタジオで窪塚に合流したのは深夜2時]
二「どう？」
『こっちのセリフだよ。どう？(笑) 』
二「いやぁー、久々に連ドラとなると身体がビックリしちゃうね」
『とか言いつつ、二宮和也なら余裕なんでしょ』
二「分かってんじゃん」
(おもむろに近くにあった紙を手に取り、座り込む二宮)
二「で？どーする？」
『オフィシャルでは共作久々だもんね』
二「前作ったのってなると、何になんの？」
『まだ君の背中…じゃない？』
二「そっか。カップリングか」
『今回はアルバムだからね……しかもJaponismでしょ？日本な感じでしょ？』
二「てかJもよく分かんないよね。日本っぽい曲、俺らが得意そうとでも思ってんのかな」
『日本っぽいってなんだろうね、まず』
二「着物……富士山…………」
『和歌とか』
二「作れんの？オマエ。和歌で曲」
『無理。そもそも智くんのソロが百人一首系らしいし被っちゃうね』
二「えぇ？ならあえてEDMとか？」
『作れんの？和くん(笑) 』
二「駄目だなぁ」
『なんかでもさ、日本っぽいじゃなくても日本人っぽい、なら良いのかもね』
二「奥ゆかしさとか？」
『あ、いけそう。それならいけるよ』
ナ[話し合うこと30分。二宮の手元の紙が埋まりそうになったその時、ついにテーマが決まる]
二「奥ゆかしさね。ガチガチのメジャーコードで攻めよっか」
『うん。本当に純粋な男の子の恋心とか』
(二宮のギターに合わせてハミングを繰り返す窪塚)
『♪〜……あっ、今のいいかも。食い気味で』
二「…………」
『初めとサビ前、チョーキング入れれる？』
二「ん」
『♪〜』
(目を瞑って身動ぎもせず歌う窪塚と、そんな窪塚をジッと見つめながら弾く二宮)
『…………うん。いいんじゃない』
二「ん。最終調整はまたやるとして……歌詞どうする？」
『ひたむき、とか、焦がれる、とか入れたいかも』
二「勇気を振り絞る的な？」
『告白前に好きな子のカバン見てる感じ』
二「カバン？……なるほどね」
『いいよね？』
二「うん。……『いい思い出にはなりたくない ひたむきな心を読んで』とか」
『好き』
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作者名：藻くずちゃん | 作成日時：2021年12月30日 22時
