医務室※ ページ16
目が覚めるとぼんやりと見える白と
ちょっとした医薬品の匂い。
ゆっくり意識が浮上してきて
やがてはっきりとその目に景色を宿す。
どこかわかんなくて、目を動かして
あたりを見回すと、
属にいう医務室だった。
カーテンの向こうから微かな息遣いが
聞こえるから、人はいるのだろう。
上半身だけ起こしてみるも気づかれない。
拘束もされていなかったし、
ちょっと高さがあるベットから降りる。
床は冷たくて、裸足である今はちょっと辛い。
「しんぺい神さん……」
カーテンをゆっくりずらすとそこには
机に突っ伏してるしんぺい神さんがいた。
僕の出した呼び声はそんなに大きくはなかったけど
声に反応して、目を擦りながらこちらを見た。
ちょっと、虚ろ気な感じでこっちをみた
しんぺい神さんは
僕を視界に捉えると
多分、目を見開いて、ガタッと席を立った。
「Aくん!!起きたの??!」
「あ、はい」
「そっか…よかった。ちょっとまっててね」
すぐ冷静さを取り戻した彼は
そう言って、インカムに手を当てて
どこかへ連絡する。
途中で、あ、まだ横になってていいよ、と言われたが
こう動いた感じ、具合悪くないし、大丈夫そう。
足がそろそろ冷たいから、
座りはしたいけど
座るにはちょっとだけベットが高くて、
登るのが面倒だ。
うろうろした結果、連絡を終えた頃を見計らってしんぺい神さんに近づいた。
「あれ?どうしたの??」
ちょうどいい位置だし、なんか寒いんです。
ごめんなさい。
そう思いながら、この歳でちょっと恥ずかしいけど
両手を前に広げて、要に抱っこポーズをする。
「……………」
一瞬固まったしんぺい神さんは、じっと僕を見つめると
僕を簡単に持ち上げて自分の膝の上に僕を後ろから抱きしめる形で下ろす。
あぁ、あったかいなぁ。
そう思いながら、軽く寄りかかって目を瞑ると
「……猫みたいだねー」
って、さっきより固い感じの声が聞こえたから、
あ、迷惑だったかなって思って、ちらっとしんぺい神さんを見たら
ニコって笑われたから、あぁ、大丈夫かなって
安心して、もっかい目を瞑る。
「Aくんあったかいねぇ。子供体温?」
「さぁ…?でも僕は今ちょっと寒いです」
そういうとちょっと抱きしめる力を強くして
「えー?熱でてる??」
と言いながら、手をおでこに当ててくる。
そういえば今更だけど重くないのかな僕。
_______
初めてそれっぽい雰囲気に笑笑
ラッキーカラー
あずきいろ
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猫好き - ベーコンレタス美味しいよね！( ＾∀＾)腐腐腐… (2018年12月22日 12時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
still(プロフ) - 翔也さん» わわ!ありがとうございます!!ヽ(；▽；)ノ嬉しいです…!更新頑張りますね!! (2018年1月12日 21時) (レス) id: 2ef8bb6664 (このIDを非表示/違反報告)
翔也(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2018年1月12日 21時) (レス) id: b09bb58aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すー | 作成日時：2018年1月8日 23時
