寮分けミラクル！ ページ2
かちゃ。
物音に目を覚ます。……私、どうなったの？中から棺を持ち上げる。開けた時よりあっさりと扉は開いた。
「こんばんは。闇の鏡に選ばれた新入生達！私は校長のクロウリー。ようこそナイトイブンカレッジへ」
目の前には奇妙な格好をした男。
回りには人魚から剥ぎ取った服と同じものを着た、多分ナイトイブンカレッジの新入生達。
その中にフロイド様、ジェイド様、アズール様も。──ああ、フロイド様。私、あなたのためにここまで来たんだ……大好き。
でも、後先考えずにここに来たけど、これからどうなるんだろ。女だってバレたら……。
元々私は中性的な顔立ちだ。髪も睫毛も切った。幸運なのか不運なのか女性らしい体つきでもない。
魔法だってそこそこ使える。
うん、頑張ればバレない！そう信じるしかない！
「さあ、鏡の間へと向かいましょう」
……海の中と全然違う。そう実感したころに、尾ひれが人間の足に変わっているのが分かった。
でも、私は運動神経がいい。とんでもない怪力で、筋肉馬鹿と呼ばれ続けてきた。
他の、恐らく人魚であった生徒もよろよろと立ち上がったり魔法で杖を出したりしてる。
私達はクロウリー学園長の後を着いて、暗い学園の中を進んで行った。
＋＋＋＋＋＋＋
ナイトイブンカレッジの入学式は、そこまで豪華という訳ではなく普通の高校の入学式といった感じだった。
各寮長の言葉、新入生代表の言葉、学園町の言葉──まあ多少長かったけど。
「それでは、寮分けを行います」
その言葉と同時に新入生が列となって怪しい鏡の前に立った。私もその最後尾に並ぶ。
……なにあの鏡。顔が浮いてる。変なの。
次々に鏡の顔が新入生の寮分けをしていく。
あ、ジェイド様はオクタヴィネル。アズール様も。──フロイド様も。
そして順番はとうとう私の番に。
「汝の名前を述べよ」
私は馬車から放り投げた同級生の名前を述べた。
「マリンロット、です」
「そなたの魂の形は……歪んでいる。人を騙す能力に長け、計算高い。よってオクタヴィネル！」
えっと……喜んでいいの？
私はオクタヴィネルの寮長の元へ移動した。
「これで全員だな。さあ、寮に向かうぞ」
ゾロゾロと皆が寮長の元へと移動した。不可思議な空間を抜け、ついた寮。それぞれの部屋を伝えられ、今日は解散となった。
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リュウ - マジすか、、今まで面白い小説を書いてくれてありがとございました！ (2020年5月31日 7時) (
レス) id: e886e2837b (このIDを非表示/違反報告)
へへんの屁 - 頑張ってください！めっちゃ好きです！ (2020年5月14日 16時) (レス) id: 58226c6843 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンリタ | 作成日時：2020年3月22日 19時
