Throw a trauma away. ページ29
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「 田所、今の人見た？ 」
ｽﾃｰｼｮﾝで仕事中、外来受付から戻ってきた益田先輩が声をかけてきた。
「 誰ですか？ 」
「 今診察室行った人。ここに桜庭居るよねって言われてさ 」
「 桜庭先生？ 」
先生を知ってる人ってこと？
「 高そうな時計してた 」
「 そんなとこ見たんですか 」
「 つい癖で。合ｺﾝの 」
私は見てなかったけど、今の時間は診察室は桜庭先生。少しは世間話とかするのかな。
そんな事を考えつつ仕事を続けていると、診察室の扉が開いた。つい意識して目を向けると、背の高い男性が出て来た。
ﾎﾝﾄだ、ｵｼｬﾚな時計。ｽｰﾂも高そう。
けど、なんか嫌な雰囲気だ。その人が通るだけで、空気がﾋﾟﾘつくみたいな。
名前を呼ばれて、彼がｽﾃｰｼｮﾝに隣接されている受付にやって来る。
「 今日処方された薬はここに記載しています。一階ｶｳﾝﾀｰでお支払いを、一階に薬局がありますので処方箋をお渡しください 」
対応する益田さんに向けられた顔にｿﾞｸﾘとした。品定めのような、意地悪気な目。
その目が、私にも向けられて肩がすくむ。
去るまでの間、息が止まっていた。
「 何か感じ悪 」
「 余程体調が悪いんでしょうか… 」
「 さあねー 」
音を立てて診察室が開いて、桜庭先生が出て来た。
「 Aちゃん… 」
「 桜庭先生？顔色……えっ 」
肩に桜庭先生の頭がかする。
そのまま、桜庭先生は倒れ込んだ。
ｶﾞﾀﾝ、と大きな音に、ｽﾃｰｼｮﾝの皆が顔を覗かせる。
「 えっ桜庭？ 」
私の隣に朝倉先生が駆けつけて、声をかけた。
桜庭先生が反応したのを確認して、朝倉先生が脈を測る。
「 脈が遅い。田所さん血圧計を 」
「 はい！ 」
血圧を測ると、かなり低い数値。顔色も蒼白だ。
朝倉先生が瞳孔を確認して、他に症状がないか聞く。まぁ大丈夫と判断され、ｽﾃｰｼｮﾝ内はほっと息を吐いた。
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(にゃん) - みさん» み さん初めまして！ｺﾒﾝﾄありがとうございます。とっても嬉しいです☺️この作品は私なりに納得する形で完結させているので、続きを書く予定は無いのですが… 最近ﾄﾞﾗﾏが再映されたからか沢山見てくださっていて嬉しいです。大好きという言葉、感激です！ (2022年9月23日 1時) (
レス) id: 9519cf6d52 (このIDを非表示/違反報告)
み - こんばんは。もう続きは書かないのですか？？このシリーズすごく大好きなので... (2022年8月19日 19時) (レス) id: f9fb7945cf (このIDを非表示/違反報告)
(にゃん) - ぱんださん» ぱんださん、ﾘｸｴｽﾄありがとうございました☺️！少しでもご希望に添えたら幸いです…！次も是非待っていてください<3 (2021年10月13日 1時) (レス) id: 9519cf6d52 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました！次のお話の更新も楽しみにしています！！ (2021年10月12日 23時) (レス) id: eb0d942c02 (このIDを非表示/違反報告)
(にゃん) - 【御礼】ﾘｸｴｽﾄ、なんともう２つ頂きましたのでﾘｸｴｽﾄを締め切らせて頂きます！ありがたいです！！TT 最後まであとすこし、是非お付き合いくださいませ<3 (2021年10月10日 1時) (レス) id: 9519cf6d52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(にゃん) | 作成日時：2021年8月20日 20時
